2019年回顧

また1年の終わりがやってまいりました。
しかたなくしかたなく読み返して、
現時点で思うことを書いていきたいと思います。
昔と比べて量少なく楽には違いないけれど、
自分で書いた文章を読み返す億劫さは変わりなし。

今年はかなり均等に4ヵ月ごと3回。
4ヵ月ごと書こうと決めていたとかではなく、たまたま。
謎の年間ばりおりずむに支配されている。
ここ数年そういう配分であるところをみると
年に3回くらいゲームについて放出すれば十分なくらいが
自分の中のゲーム分なのだなあ。


今年のゲーム周辺のできごとですが、
画期となる特段大きな出来事はなかった感じ。
SwitchでTVモニタへの出力を廃した
携帯専用の「Nintendo Switch Lite」が9月に出ました。
ポケモン」も気づけばいつの間やら携帯用でない見た目に。
ちょっと前、25年くらい前は白黒だったのになあ。
いよいよ携帯据え置き間でみための違いは無実なことに。
ゲーム売り場はますます縮小して、
ネット眺める時間にゲームを遊ぶ時間がどこまで抗せるか。
ゲームとして面白いかより
話題になっているか次第が優先され過ぎるのは、
たかが一消費者ながらも憂慮すべきことではありますが。

クラウドゲームなどの話題もありましたが、
むしろ「PlayStation Now」とかの定額制、subscriptionの方が
2019年の単語といえるかもしれません。
そんなに遠くないうちに、ゲームはオンライン上に存在し
基本無料か遊ぶ時だけお金を払う形式が主流となるのかも。
従来のゲームセンターに置かれるようなゲームが
完全なくなることはないにせよ、書籍電子化よりは変化しそう。

 


さてでは以下は、今年遊んだ順に思い返していきます。


ドラゴンクエストビルダーズ2』

去年末にも書いたので付け加えることもなし。
1年以上前なので本格的に忘却の彼方だけれど、
現在の印象としては以下IGNレビューに珍しくおおむね賛成。
https://jp.ign.com/dragonquest-builders-2/31930/review/2
『1』は面白かった。『3』は出るのかなあ。
とはいえ、『マインクラフト』が遊ばれている総量に比べると
所詮「ドラクエ」ブランドも蟷螂の斧。
『マインクラフト』は本屋に沢山関連書籍が並んでいて
一回クリアしたら終わりの遊び方しかしない勢には
永久に到達できない世界と感じさせます。
ポケモン」にせよ、これも世代の違いよね。

 

三国志大戦(新)』
週1遊んでいる、と書いていますが、その後月1になり、
昨日遊んだのは数か月ぶりだった。
そんなで語る資格があるのかな話ではあるけれど
実は頂上対決、毎日更新される公式リプレイ動画は
すべて欠かさず見ているのである。
https://www.sangokushi-taisen.com/movie/battle.html

だから一日10分分の資格はある。はず。
土日は2試合載るので年50時間くらいは見ている計算。
これは文句なし。のはず。たぶん。
プレイ動画見るだけでしったかしていけない法律はない。
ない。ないけれど、浅くて薄いことは自覚しようと自戒を込めて。


あと14年前から書いている繰り返しですが
三国志大戦』を遊ばず
ゲームの面白さについて語る資格はないのであります。
それくらい斬新なのだ、だったのよ当時はさ。
どれくらい遊べば語る資格初級が獲得できるかというと
とりあえず頂上対決だけ見て
わかった気になっているひとよりは遊ぶべきだ。
それくらいハードル低くても良いから
面白いので遊んでほしい。試してほしいなあ、高いけど。
無料で遊べるゲームがいくらもあるのに
わざわざゲームセンターまで行き何千円も払うのは
おかしい世界、なぜ成り立つ市場環境なのか不思議には思う。
見目麗しキャラクタユニットの入手籤に何万円と払うのと
どちらがおかしいかといえば、どっちもどっちかもしれないが。

 

龍が如く0
今年『シェンムー3』が発売されました。
U.SUZUKIにわれわれが求めていたのは
アウトラン』とか『スペースハリアー』とか
バーチャファイター』であり、『F355チャレンジ』ではなく、
まして「シェンムー」続編ではなかった。
最新技術を使った、セガらしい斜め上の凄いゲームをこそ
期待していたのだけれど、
御本人の作りたいものは違ったのだなあ、と思う。
時代の変遷もあるのかもしれないけれど、悲しいことだ。
と遊んでもいないのに勝手なことを書く。


いや違うよ「シェンムー」の続きが遊びたいんだ、
というひとも当然いるだろうけれど、自分はそうは思わない。
シェンムー」の続編にどういう新しさが期待できるか。
続きって分割では。『FF7』リメイクと同じなのでは。
長くて長大なお話は分割して水増しして作って売って許されるのか。
いや良いのかもしれない、
続けて遊んで面白いならそれでも良いのかもしれないけれど、
シェンムー」がいつか完結したとき、そうあるとは思えない。


ゲームを作るのがどんどん手間かかるようになっているのはわかる。
だからといって、もとひとつだったものを分けて売るのはどうなのか。
マンガも何十冊も続けば確実に名作なのか。
5冊10冊で完結していても長々作品より優れているものはある。
完結していなくても既存部分だけで既に素晴らしい、という理屈もある。
そういうものもあるだろう。でも『FF7』や「シェンムー」がそうなのか。
映画的な面白さという面からすれば、
分割して完結していない部分がどんなに映像や俳優演技で素晴らしくとも、
それはその作品としての良さ、価値とは別物ではなかろうか。
ゲームではそんなもの目指していないのだろうか。


龍が如く」の面白さも「シェンムー」同様よくわからなかったけれど
では「ドラクエ」の、RPGのどこが面白いのか、といわれると難しい。
殴るのが人間でなくモンスターならそれで良いのか。
勇者として世界を救うのは気持ち良くて
現代世界で認められるのはそうではないのか。
RPGも、いやゲーム体験自体が、その題材に興味がなければ
操作していても面白がれないものかもしれない。
今までは目新しさだけで引き付けてこれたのだけれど。

 

『仁王』
12月に『新サクラ大戦』を遊んだらダッシュ移動ができない。
会話イベントの選択肢が選べない。
おかしい、こんなわかりやすいバグがあって話題にならないはずがない。
それでようやく、PS4コントローラのLスティックが
正しく入力できない状態になっていることに気付く。
ドラクエ10』ではまったく気にならなかった。
新しいコントローラ買ってきたら『新サクラ』がふつうに遊べて
試みに『仁王』を遊び直してみたら快適。
ええ今までのは何だったのなんでそれでクリアできてたの自分。
なぜ気づかない。おおまぬけ。


いやだって「ゼルダ」のダンジョン仕掛けがクリアできないとき
まさかバグだとは思わないでしょう。思うけれど。
まさかアクションゲームで操作が上手くいかない理由が
コントローラ壊れているからなんて思うわけがない。いや思ったけれど。
思ったけれど、まさか本当に壊れているとは疑わない。
いや疑ったけど、コントローラ買い替えるほどまでには思わなかった。
よしこれで『SEKIRO』も楽勝だな。歳は関係ないぞ。
クリアできなかったらコントローラがまた壊れているに違いないな。

 

ドラゴンクエスト10
現在はversion5.0が発売されているけれど、買っていないし遊んでいない。
versionいくつで完結するのかわからないけれど、
完結したら続きを遊ぶかというと、たぶん間違いなく遊ばない。
大規模なオンラインRPGにほぼ一人用モードとはいえ
触れたのは初めてなので、様々な目新しさがあり楽しく遊べたのですが
では「ドラクエ」って面白いのか、といわれるとわからない。
オンラインごしに協力しあい『ドラクエ10』を遊ぶのは面白い。
でも『ドラクエ12』が1人用だったら面白がれるのだろうか。
『11』はなぜ出来が悪くないのにあまり良い印象がないのか。
自分のゲームを遊ぶ日々の習慣時間が
もはや何十時間か1人で少しづつ積み上げるように遊ぶゲームと
あっていないのではなかろうか。
過去最高に面白かった、良くできていたと思っているRPG
20年ほど前くらいに遊んだPCエンジンの『天外魔境2』なのだけれど
果たして記憶を消して今、『天外2』を遊んで面白いだろうか。
ドラクエ10』は面白かったのかそうでなかったのか。
と書いて思ったけれど、
そんなこと思い悩んでも結論はないな。
実際遊ばないわけであるし、新しいゲームを遊ぶ時間で一杯だ。

 

 

幕間
ドラクエ10』から『新サクラ』間に何も遊ばなかったわけではなく、
もちろんいろいろ手を出してはいたのである。
出そうとしてはいたのである。


Switchは「ゼルダ」しか遊んでいなかったので活用せねばと
買ってきたのが『スプラトゥーン2』。
WiiUからの新規作品ながらすでに定番の風格。
4対4の対人対戦で、敵を撃ち倒す技術があまりなくとも
地面をペンキで塗りつぶすことでチーム勝利に貢献できる点が
従来の銃を撃ちあうチーム対戦ゲームとの違いであるが、
それくらいしか違いがない。任天堂もこういうゲームを作るのだなあ。


しかし遊んでいて何が面白いのかもうひとつわからない。
特に新しくないのでは。普通に銃を撃ちあうゲームでは。
みため変え任天堂が出すことで従来より広い層に訴求しただけなのでは。
ボーダーブレイク』とかと何が違うのかわからない。
めんどい。マッチングで8人揃うのを待っていられない。
『マリオオデッセイ』もめんどい。『スマブラ』も遊ぶ気になれない。
任天堂が面白いと思っていることの何が面白いのかわからない。
とは、あまりに偏狭なみかただが、ひとことで言えば、合わない。
対人対戦ツールとして出来が良いからの評価なのだ、と言われれば
そうですか、そうなんですね、とは思うけれども。
実際多くのひとが楽しんで遊んでいるのに
自分が興味ないからけなすことになんの意味があるのかである。


そしてまた、他にもSwitchのゲームを何本か買ったけれど、
どれも思い出せない、ここに書く気が起らない程度に印象に残らなかった。
たぶんおそらく出来が悪いわけではなく、自分に合わなかったのだろう。
見立てを間違えたのだ。何が自分に面白そうかの想定が違っていたのだ。
ドラゴンクエストヒーローズ1・2』もまったく面白味を感じなかったが
『三国無双』や『戦国無双』だと面白がれたのだろうか。
PS4の『パペッティア』のような、丁寧に良くできているのに
誰も受け取らなさそうな作品を見ると、
言葉にしがたい悲しさを勝手に想起する自分がある。
ただ狭い自分ひとりがそう受け取っているだけで、
周囲全てにその正しさが及ぶかのように当たり前に錯覚する。
それに仮に、もしそうであるあまりに不遇な存在があったとしても
誰か一人でも心底その作品を愛し受け止めているひとがいるのであれば、
そこに難癖をつける方がおかしいのに。売る側でもあるまいに。

 


さてそうしてそういうわけで、
何本も買ったのにことごとく外れ、いや合わず、
自分の遊べなさにげんなりしているうちに
数か月が過ぎ去った。
何しろこの間は、もう何年も遊んでいる『御城プロジェクトRE』の
ログインすらしなかったし
ゲームセンターへ行く気も起らなかった。

 

何をしていたかというと仕事をしていたのだが、
仕事はこれまでもしていたのだから
ゲームをする時間がまったくなかったわけでもない。
おそらく、ゲームをしたい意欲が削がれていたのである。
毎日帰ってくるのが22時過ぎで気力体力が追いつかなくて
週末くらいしか時間が取れなかったからではない。はず。
続きはまた一週間後、これで遊ぶ気を維持するのがどれだけ大変か、
とかそういうことではない、と思う。

 


そして12月になっていた。

 

 

『新サクラ大戦
12月になり暇になったわけではなく余暇時間も変わらなかったが、
ようやくゲームをする気がすこし回復。
『DEATH STRANDING』が良いらしい。
花鳥風月、じゃなくてなんたらかんたらの『エムブレム』が良いらしい。
しかし買ってきたのは『新サクラ大戦』であった。


サクラ大戦」である。
あれはゲームじゃないだろう、ゲーマーにあるまじき選択だ、などと
戯れに自嘲しないわけでもないけれど、
『マリオオデッセイ』『スプラトゥーン2』を投げ出して取り繕う資格もない。
頭空っぽでいい、操作覚える努力も
ゲームの仕組みを入れる必要もないものを遊びたかったのだ。
いや、より正しく言うなら、
遊ばないとならなそうなものではなく、遊びたいものを選んだのである。
『Detroit: Become Human』も『Marvel's Spider-Man』も遊んでおきたいし
The Last of Us』や『大鷲のトリコ』すら未だ遊んでいないが、余力がない。
隙間がない。頭に入らない。気力が湧かない。


そして一昨日書いた通り。
『新サクラ』は決して傑作ではないが、昔ながらの「サクラ大戦」だった。
期待以上ではないが期待以下でもない面白さだった。
正直アニメシーンはひどいと思う。
20年以上前の初代、『ときメモ』とかの同期だった時代にすら
あんなひどい絵はなかったように思う。解像能は悪かっただろうけど。
エンディングやオープニングですら酷い。誰があれで良いと思えるんだ。
なぜ見せ場のイベントシーンで使うことに誰も疑問を抱かないのだろうか。
どうして20年経って退化しているのか。
許せる最低線に達していない。無料で描き直させていいくらいなのでは。
でもまあ続編下手には定評あるセガだし。
ゲームの出来栄え管理の駄目さ加減は信頼できるのがセガだし。
それに『ペルソナ5』もアニメシーンはそんなに良くなかったから
今のアニメってそういうものなんだろう多分。
昔のように、ふつうの絵が当たり前にかけるひとが希少なのだろう。
なんでそんな業界が存在していられるのかさっぱり理解はできないけれど。
でもゲームの面白さ、遊んでいての楽しさにはそんなに関係ないから良いのだ。
良くはないけど、小難しい高踏なゲームを遊びたかったのではない。
高品質に越したことはないとは思うよセガさん。なんで成長できないんだ。
まあゲームとしては「サクラ大戦」していたから良かった。
遊んで良かった。良い選択だった。
また、「サクラ大戦」は何が面白いのか、を書く機会が持てたことも良かった。

 

 

そして現在に至る。
ちなみに『御城プロジェックトRE』は12月から再開。
以前書いたように、平日は1日10分でよく、
土日に遊べばちゃんとついていけるこのゲームの有り様は素晴らしい。
もうタワーディフェンスはこれだけで良いくらい気に入っている。
単に日本の戦国時代が好きなだけと言われれば否定もしないが。
1円も払っていないことにはまこと良心が咎めるが
払うに値するものがないから困る。
遊び続けるのに値するものは提供してくれているのに。

 

今年の感想は、できばえともかく面白がれるものは面白かった。
できばえ関係なく、自分が興味持てないものを面白がる余裕がなかった。
このサイトではゲームの何が面白いのかに管を巻いているけれど
出来の良し悪しではない、同時代の他と比較してどうだったかではない、
まして売れたかどうかではない。
遊んで自分が面白いかどうかなのである。そうでしか有り得ないのである。
面白ければ良し。次回作の発売日が楽しみと思えるような出来ならなお良し。
そのためには売れているほど期待もできる、という因果関係なのだ。


来年はとりあえず『エムブレム』の新しいのを遊んでみようかと思っています。
毎日遊びたくなるようなゲームを選べるよう幸運に恵まれますように。


ではまた2020年に。良い一年をお迎えください。