「ユーゲー No.21」

kodamatsukimi2005-10-04


 発行:マイクロマガジン社 9月3日発売 ¥860
 公式サイト http://www.microgroup.co.jp/ug/

・今回は特集ひとつ。「スーパーファミコン メモリーズ」。
 他にシリーズ特集も簡単に触れます。


・代表的な各ハードを並べてみます。(http://zoocar.cool.ne.jp/data/hard.htmより)
 ファミリーコンピュータ 1983.7.15
 ディスクシステム    1986.2.21
 PCエンジン       1987.10.30
 メガドライブ      1988.10.29
 ゲームボーイ      1989.4.21
 ネオジオ        1990.4.26
 スーパーファミコン   1990.11.21
 セガサターン      1994.11.22
 プレイステーション   1994.12.3
 ニンテンドウ64     1996.6.23
 ドリームキャスト    1998.11.27
 プレイステーション2   2000.3.4

スーパーファミコン(以下SFC)の時代は90年代前半。
 ファミコンが一般に大ヒットしたのは
 『スーパーマリオブラザーズ』(85.9.13)辺りからの80年代後半。
 ファミコンの相前後して出ていたおもちゃメーカー製ゲーム機を駆逐、
 セガSG-1000もマーク3もまったく問題にならず。7年の長き間独走状態。
 その後を、互換性がなくともほぼ完全に継いだのがSFCです。

メガドラPCエンジンネオジオも頑張ってはいました。FC時代よりはましでした。
 なぜSFCがひとり他に圧倒して勝ったのか。
 それはプレイステーションがなぜ勝ち残ったのかと同じくらい一口にはいえません。
 FCは敵するに値しないほど他が性能に劣っていました。SFCからはそうではない。
 定価\8,800が標準価格、一万円超も当たり前にあったSFCソフト。
 参入メーカーの多さ、ラインナップの多彩なること。
 結果として勝利に結びついた理由が翻って結局、
 PSにその位置を譲る理由であったということになりましょうか。


SFCで出たゲームは、というと、これも一口にはいえません。
 FCはディスクとあわせて計1249タイトル(ファミ・コンプリートより ISBN:4915540650)。
 SFCは1446タイトル。
 (スーファミデーターベースより http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/6874/indexi.html
 膨大な量です。とてもとても掘り尽せぬ嵩です。

・今回の特集も、ユーゲーとしては相当にメジャーなところから紹介しています。
 これもいたしかたなきことか。
 マニアなひともメジャータイトルですら一通り遊んでいるひとは少なかろうという量。
 私も翻ってみれば有名どころしか思い出せません。
 無名なゲームも遊んでいるのでしょうし、上記スーファミデーターベースを眺めれば
 遊んだことがあるような気もするゲームも沢山あります。
 けれどFCの時ほど明確ではない。不思議です。


・さてさて見ていって、とりあえず『バイオメタル』遊びたくなりましたけれども
 もちろんどこにも売っていない。
 通販サイトとネットオークションにまめに張り付く、
 もしくは秋葉原などで値段を見ずに買うくらいしか 
 いまやSFCをまともに集める方法はありません。地方の中古屋はとっくの昔に全滅です。
 今はPS2GBAでしょうか。DC以前はもう手遅れですな。


・そんなとき見つけたのが任天堂パワーのロムカセット。
 そう、まだ任天堂は書き換えサービス継続中なのです。偉いぞ流石任天堂
 とは言えディスクの書き換えはやめてしまったので、いずれこちらも同じ運命か。

 NINTENDO POWER http://www.nintendo.co.jp/n03/index.html

・カートリッジ32MBitひとつが8ブロックにわかれていて
 メニューに1ブロック、最大7本書き込めます。
 1本で8ブロック消費するものはメニューがないわけです。

・ラインアップを眺めてみるとどれも欲しくなってきます。
 『レッキングクルー'98』(4)『スーパーパンチアウト』(4)
 『幻獣旅団』(8)(http://www.crea-tech.net/GAMES/games_Gen.html
 『すってはっくん』(6)『はじまりの森』(8)と
 オリジナルタイトルだけでもよだれだらだら。
 ちなみに()内は使用ブロック数。

・既存タイトルも容易に手の入らないものも沢山、
 というか大方大枚叩かないといけないものばかりであり
 さらにフラッシュメモリーなのでバッテリーバックアップの電池切れも怖くない。
 『タクティクスオウガ』も永久に楽しめますよ。

(以下追記。
 コメントご指摘の通り、専用ロムカセットはバッテリーバックアップでした。
 気付かなかった。
 さらに。私、GBAやDSもバッテリーバックアップであることにいまさら気付きました。
 とうに切り替わっていると思っていたのに。
 ワイヤレスコントローラーは電池を入れ替えるのが面倒なので反対派の私としては
 少し任天堂が嫌いになりました。
 リチウム電池フラッシュメモリも工業品質寿命は変わらないのかもしれませんが。
 少しハッカーインターナショナルの気持ちが分るような気もするような。
 参照;NGM+その他の欲望 - 「ゲームラボ」10月号のハッカーインターナショナル特集http://d.hatena.ne.jp/msrkb/20050923/hackerinternational
 「安定は下がるということ」「世の中は鍵を作るひとより開ける人のほうが多い」
 「きれいすぎる水には魚はすまない」など名言多数。
 個性的なかたの履歴は実に興味深く面白いです。)
 (追記の追記
 はい、また間違えました。申し訳ございません。
 GBANDSはバッテリーバックアップではありません。
 ただGBAにはバッテリー形式のものもある模様。
 手持ちのものを見る限りワンダースワンも同様のようです。
 任天堂の説明はこちら。
 http://www.nintendo.co.jp/n10/qanda/syuri/index.html#Q4
 どれがどうとは書いていないです。
 '97年2月、8年前発行の「ユーズドゲームズ Vol.2」で
 任天堂は以下のように編集部のインタビューに答えています。

 Q1.バックアップ電池の寿命はどれくらい?
 A1.5年以上です。
 Q2.それを過ぎてもデータが消えない場合があるのは、どうして?
 A2.電池、電子部品等の性能のバラツキによって、誤差が生じるのではないでしょうか?
  そのへんを計算に入れると、だいたい7年くらいになります。
 Q3.電池寿命を計算する際、製造年月日などの記載がないのは不便では?
 A3.そこまでする必要はないと考えています。
  製造年から7年も保障できれば充分ではないでしょうか。
  中古市場までは想定しておりません。
 Q4.取扱説明書などに、電池に関する情報が記載されていないのは、なぜ?
 A4.バックアップ電池の寿命はゲームの寿命をカバーすると考えているので、
  記載の必要はないと考えています。
  ゲームの再開まで7年ということも考え難いですし・・・。

 8年前の見解ではありますが、任天堂曰くゲームの寿命は7年以内。
 20年前の『スーパーマリオ』が20年後に80万本以上売れているのに。)
 
  
・私は2本持っていて、片方『トラキア』(8)、もう一方は『ファミ探2』(6)が入っております。
 今回のピンナップと同じだ。
 『トラキア』はいまさら言うまでもないですが
 『ファミ探2』は良いです。このサクサク感。
 クラシックなセーラー服、いや雰囲気がまた良いのででございます。
 http://www.nintendo.co.jp/n02/shvc/btcj/index.html
 最期のラブラブチェックはラブテスターhttp://www6.airnet.ne.jp/hikaru/nintendotoy02.html)、
 すなわち横井軍平リスペクトなのか。いちいち素晴らしい。坂本賀勇恐るべし。
 『1』と『BS』もリメイクして欲しかった。

・さて、どれに書き換えるべきか。
 続編が出ているとか移植、リメイクされているとかを除き、持っているものを除くと
 意外とこれ、というものなかったりする。
 『イーハトーヴォ物語』(2)『はじまりの森』(8)あたりは微妙に違う気がするし
 『レッキン』(4)『パンチアウト』(4)はひとつに収まらないし。
 うむむむむむ。悩む。
 とりあえず任天堂はブロック数が64くらいあるのを\20,000程度で
 マニアに売りつけるべきだと思います。
 いまや32MB(バイト)が\2,000くらいで売っているわけですし。
 ああ本気で欲しい。



・いままでなんとなくスルーしていたシリーズ特集。順に並べてみると
 01『フィアーエムブレム』
 02『女神転生
 04『探偵 神宮寺三郎
 05『悪魔城ドラキュラ
 限定版『オウガバトル
 09『ダライアス
 10『リッジレーサー
 12『熱血硬派くにおくん
 14『シャイニングフォース
 16『桃太郎電鉄
 19『ヘラクレスの栄光
 21『サガ』
 なるほど、1号置きなのだと今気付きました。

・今回は『サガ』。
 『ロマサガ3』はいまだに\100でソフマップに置かれていますが
 あれはすでに電池切れなのでは。どうなのでしょう。

・『サガ』はGBの『3』以外は一通り遊んでいるのですが、かなり不思議なシリーズです。
 なぜあれほど不親切なゲームが何十万本も売れるのか。
 『アンリミテッド』だけが特に言われますが、他も大して変わらないと思うのです。
 『ミンストレルソング』も45万本程度売れているようですが
 果たしてその内どれくらいのかたがクリアしているのでしょう。
 『FF8』並に少ないのでは。
 それに『サガフロ』『アンリミテッド』ときて、なぜ名前があれだけ受け入れられるのか。
 
・本当に不思議です。すごく不思議です。
 それともそういうものなのだろうか。自分の感覚がずれているのでしょうか。
 あれくらいの不親切さはなんともないのか。
 それとも初めから攻略本を片手に遊んでいるからなのだろうか。
 そういう意味で、『サガ』は私にとって謎なシリーズでございます。
 (関連http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20050522

「テレビゲーム解釈論序説―アッサンブラージュ」

 ISBN:4768469078

・どこの本屋にも売っていませんがネットではかすかに盛り上がっているこの本。
 なんとも微妙でございます。

 目次一覧 http://bmky.net/diary/log/1158.html
 スラッシュドット ジャパン 学術的にテレビゲームを解釈する書籍 http://slashdot.jp/article.pl?sid=05/08/12/0539258&topic=102&mode=thread

・私としては暴満館やこちら(http://d.hatena.ne.jp/kirik/20050830)にあるような
 ゲーム雑学といったところに期待したわけですが
 その点に掛けても、それほどたいした内容ではございません。


・感想としてはこちら(http://game.g.hatena.ne.jp/Nao_u/20050905)にほぼ同意。
 サッカーゲームに関する話のみは面白いが、他は面白くないです。

はてなのリンクを辿るとわかりますが
 8月中くらいにこの本について取り上げたサイトには変なコメントがついていて気持ち悪い。
 まあこれは内容に関係なきことなれど。


・学術研究論文をまとめたものです。
 後から振り返れば専門家にとっては基本文献として価値あるのかもしれないけれども
 ただのゲーム好きからすればどうでもよい本。

・畑違いなのだから解っていないことを承知で言わせてもらえば
 大学のガクジュツケンキュウとは実に不毛でくだらないとしか思えません。
 これだけの数のゲームを遊んでこの程度のことしか書けないとはかわいそうだ。
 ゲームはこんなに面白いのに。

 追記;参照リンク Nao_uの日記『テレビゲーム解釈論序説』と社会学の役割http://game.g.hatena.ne.jp/Nao_u/20051007#p1
 コメント欄も注目。

IGN'TOP100GAMESであちらのゲームをおべんきょう

 http://top100.ign.com/2005/index.html

アメリカのゲームニュースサイトTGN(http://www.ign.com/)の編集者と読者投票による
 オールタイムベストトップ100。

・解説はこちら。
 9bit confusion - 雷電III/絶望先生/IGN'S TOP 100 http://gmk.9bit.org/note/050923-memo.htm
 並べ替えた一覧はこちら。
 歌う脳髄 http://s03.2log.net/home/singbrain/archives/blog197.html


・上から眺めていくといきなり4、6位で引っかかります。
 『シヴィライゼーション』はともかく『パイレーツ』は知らないです。
 十字軍露営地 http://hp.vector.co.jp/authors/VA020011/design/pirates.htm
        http://hp.vector.co.jp/authors/VA020011/design/designer.htm
 コモドール64とかPC88で発売されていたゲームの模様。
 シド・マイヤーは日本で徹底的に無視されてますです。
 『シヴィライゼーション』もPS版(ASIN:B000069SV9)を中古で買って積んでいる状態であり。

・9位『Star Wars: TIE Fighter Collector'』
 数あるスターウォーズ関連作品のひとつ。3DSTGのようなものなのか。
 http://www.bekkoame.ne.jp/~t-cos/prof_swg/pc_game/x-w_tie/tie_cl.htm
 日本で言うと64の『ローグ中隊』(ASIN:B000069RYQ)。これも積んでいたりする。

・11位『Legend of Zelda: A Link to the Past』
 SNESスーパーファミコン)だから『神々のトライフォース』なのでしょうけれど
 「リンクの過去」という名前に変わっているのが面白い。

・12位『X-COM: UFO Defense』
 BIG MOUSE http://www2.tky.3web.ne.jp/~archon/game/xcom/xcom.htm
 SFストラテジーゲームだとか。PSでも出ている模様(ASIN:B000069S1J)。
 PSはSFC以上に奥深そうです。

・14位『Rome: Total War』
 昨年アクティビジョンから発売されたPCのリアルタイムストラテジー
 http://www.4gamer.net/news.php?url=/DataContents/game/0818.html
 コーエーが国内版を出しているので(ASIN:B00068JGFG)PS3あたりに移植されるのかも。

・17位『Star Control 2』。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/スターコントロール
 3DO版(ASIN:B00013YOAS)あり。オープンソース化されていて
 こちら(http://freeware.g.hatena.ne.jp/toyoch/20050717)によると
 フリーゲームがこちら(http://sc2.sourceforge.net/)にある模様。
 どのようなゲームかさっぱりわかりません。
 「対戦型シューティング要素とスペースオペラ要素とアドベンチャー要素を併せ持」つゲームらしいです。 
 想像も付かない。

・21位『Deus Ex
 ゲームウォッチレビュー http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20040213/deusex2.htm
 XBOX版 http://www.xbox.com/ja-JP/games/deusex/default.htm
 FPSは見分けが付かない。

・25位『Baldur's Gate II: Shadows of Amn』
 ゲームウォッチレビュー http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20010706/bg2.htm(ASIN:B00005OJPF)
 バルダーズゲートシリーズも遊んでいないです。
 これは無印もほうで、その語『ダークアライアンス』2作がPS2で発売。
 『1』http://kyoichi.mods.jp/ps2/soft/arpg/bgda.html
 『2』http://kyoichi.mods.jp/ps2/soft_04/arpg/bgda2.html
 『ダークアライアンス』はIGNとしてどうなのだろうか。

・35位『Dune II: The Building of a Dynasty』
 http://members.chello.at/theodor.lauppert/games/dune2.htm
 『ヘルツォークツヴァイ』つながりの模様。それに「デューン」の世界観をのせたものか。
 日本ではまるきり無名。これは早川のせいなのか。違うか。

・36位『Command & Conquer: Red Alert』
 http://www.japan.ea.com/redalert/
 EAのRTS。このあたりも皆同じに見えます。

・41位『System Shock 2』
 http://24hour.system.to/jitb/systemshock.htm
 何か違いますが、それだけ日本では知られていないということか。
 『DeusEx』と開発者のかたが同じらしい。

・49位『Grim Fandango』
 http://www.lucasarts.com/products/grim/default.htm
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980622/e3_3.htm 後半に紹介あり
 アドベンチャーゲームらしいです。これは移植されなかろうですな。

・50位『Wing Comander II: Vengeance of the Kilrathi』
 ウイングコマンダーというのは「スターウォーズ」「スタートレック」のような
 あちらで有名なスペースオペラらしい。そのSTGのもよう。


・限がない。ので勉強終わり。
 余計に洋ゲーというものが分らなくなりました。


SLGRTSFPSはやはり強い模様。
 一方でRPGだと『FF』『4』から『7』まで挙がって次が『10』。あれ『9』はないのか、とか
 40位『Virtua Fighter 4 Evolution』、『バーチャ』もあちらで受け入れられてるのか。
 『バウンサー』とかは無視なのか『デッドオアアライブ』は硬派ゲーマーの敵なのか。
 19位『Metal Gear Solid』43位『Soul Calibur』は『2』はやはり駄目なんだ。
 54位『Panzer Dragoon Saga』は『1』なのか『アゼル』なのかどちらだろう。
 70位『Pokemon Red/Blue』緑でなく青なのね。
 79位『Shining Force II』なぜ2なのだろう。というかなぜ『シャインング』。
 『エムブレム』が駄目なのはわかるが、『オウガ』は宗教的なものかしら。
 などなど興味は尽きません。

・それにしても『クロノトリガー』人気は不思議です。
 ドラゴンボールからの鳥山明人気なのか。
 『ドラクエ』も最初から鳥山画で発売していたら違っていたのかしら。


・ますますますます謎は深まるばかりです。
 もっともあちらがこちらを見たら
 それ以上にわけわからないものなのでしょうけれども。