「売れたゲームの真実 売れないゲームの現実」 

               マイクロマガジン社  ISBN:4896371682

・内容はゲーム批評本誌vol.50〜54のソフト批評の再録、
 および新規ソフト批評9本。全65タイトル。
 
・お値段税込み\780でいつもと同じ。


・おそらく、決算向けの売り上げ確保に適当に一冊つくってみました感。
 巻頭「2003年を振り返る」となっていますが
 vol.54が発売されたのが12月3日なので
 おそらく10月前半までのものしか追えていないと思われます。

・ちなみにvol.55は2月3日発売予定。

・とはいえ、売り上げ上位のものはほぼフォローしているよう。
 
 参考 マルガの湖畔 http://homepage3.nifty.com/TAKU64/index.htm
  2003年ゲームセールスランキング http://homepage3.nifty.com/TAKU64/rank2003.htm


・新規批評は「WE6」「MOTHER1+2」「ディスガイア
 「湾岸ミッドナイトクラブ2」「白中探検部」「サモンナイト3
 「TLSS(True Love Story Summer Days,and yet...長い)」
 「でじこミュニケーション」「LOVERS」と「マヴラヴ」。

・相変わらずなんともバラバラな選定です。
 目新しいのは「湾岸ミッドナイトクラブ2」と「でじこミュニケーション」。


・「ミッドナイトクラブ2」は「GTA3」のロックスターゲームズ製、
 爆走アクションレーシング。国内版未発売。
 (1の「ミッドナイトクラブ」はPS2で01年3月発売。)
 ロサンゼルス、パリ、東京の3都市が舞台の、非合法ストリートレース。
 googleさんに尋ねても13件。マイナーです。

・ライターは原田勝彦氏。
 洋ゲー、マイナー系のアクション、STGなどを好む方。

・内容は
 「ここがスゲエってのはないが、なんとなくおいらのお気にいりっ!」
 な感じでしょうか。

・解る。解りますよ。
 まあこのように「マイナーだから好き」とゆう意見もありますよね。
 でもマイナーソフトはユーゲーで紹介したほうがよいのでは。


・「でじこミュニケーション」は、GBA ’02年10月発売 
 ゲーマーズ経営SLG。
 いわゆる秋葉原方面のあのでじこさんのゲーム。

ブロッコリー関連のゲームというと
 「ギャラクシーエンジェル」とか
 「綾波育成計画」など、どうでもよいタイトルが聞こえてきますが
 「ギャラクシーエンジェル」は、ゲームアーツ・ESP系の
 戦船(http://www.ikusa.co.jp/)が開発だとかで
 キャラゲーのわりには悪くなく
 何もしなくても勝てる見た目よい戦闘シーンなど
 ニーズを的確に捉えた出来。

・「綾波」の方はよく知らないのですが
 直前になってPS2版が発売延期するなど、ガタガタしている割には
 アルファシステムの「エヴァンゲリオン2」よりましである、
 という声も聞くようです。

・「意外にやる」パブリッシャーであるブロッコリー
 「ゲーマーズ」の看板は伊達ではないのでしょうか。


・ライターは吉田龍司氏。
 ここ最近のソフト批評では
 「メトロイドフュージョン」「半熟英雄 対 3D」「北へ。
 「バスケリアン」「ディスガイア」などを担当。(バスケリアン!?)

・評価のほうは「GBAの隠れた秀作 考え抜かれたバランスに脱帽」
 「子供だましのキャラゲーにあらず!」
 と、手放しのほめよう。

・内容を著作権で怒られない程度に引用させていただくと

 経営SLGは少なくないが
 「でじこ」はそうしたゲームのどれよりもシンプルで
 テンポが良くて奥が深い。
 携帯ゲームとして考え抜かれた使用になっているのだ。

 肝心の経営ゲームとしての難易度だが、これが非常に難しい。
 だが決して理不尽でなく
 本当にうまくゲームのバランスが考えられている。
(一部省略)

・キャラに頼らない、なかなか硬派なSLGのよう。
 なんだかやりたくなってきました。


・というわけで、ゲーム批評的2003年のおすすめは
 「でじこミュニケーション」に決まりだにょ!



・そんなばかな。


・次回2003年のゲームソフトを振り返るその2は
 1月20日発売予定のユーゲーNo.11をネタにする予定。