『塊魂』の巻き込むもの


・『塊魂』は簡単なゲームです。
 巻き込むものの大きさ、つまりは巻き込み可能値はもちろん、
 マップ内の初期配置も固定。
 すなわち単純な最短攻略ルートが導き出せるランダム性の少ないシステム。

・プレーヤーが目的ポイントを消化していくシステムは
 すなわち同社ナムコの『パックマン』ドットイートタイプのゲーム。
 最近ではセガアミューズメントビジョン(故)の
 『スーパーモンキーボール(AC、GC '01)』でしょうか。

・それをいうなら『マーブルマッドネス』byマークサニーだ、
 という声もありそうですが。アタリ最高。


・もちろん単純なドットイートではありません。
 成長するごとに大きくなる、という要素があることで
 視点を変える事ができ
 線でつぶしていく『パックマン』から
 面で塗りつぶしていくような、感覚の拡大を味わえます。

・単純に面で塗りつぶす、と言えないのは
 ステージマップ構成がこなれておらず
 攻略ルートが線になってしまっているがゆえ。
 残念なところ。


・2P対戦時の逆転要素の少なさ、ステージバリエーションなど
 まだまだ良くなる要素をもつ本作、
 最近のゲームの大きな引きである「やりこみ」要素に欠けるのは
 シンプルゆえの面白さを前面に出した結果といえるでしょう。 

・あえて飾りなくした、ということでしょうか。



・ゲームマニアにこそ称えられるものの
 一般には認められていないゲームメーカー、ナムコ
 『太鼓の達人』や『テイルズ』シリーズ(開発はウルフチームですが)
 だけではない、
 その実力を結実させることは出来るのか。
 
・久しぶりの『スマッシュコート』や
 『リベログランテ』に変わる『フットボールキングダム』
 値段¥3,980という野心的な新作も発表されて
 是非とも力の入ったゲームに期待したいところ。

  http://www.namco-ch.net/index.html 


塊魂はそのスタートのひとつとなりえるのか、ただの実験作に終わるのか。
 少なくとも、言われているほど新しくはないものの
 ゲームに必要なもの、
 操作する喜びを味わえるものだった、といえます。 


・まさにナムコのゲーム。

・これぞナムコのゲーム、といえるものを
 これからも遊びたいです。