「ロードス島戦記 邪神降臨 」

kodamatsukimi2004-02-26



 公式サイト http://www.n-land.co.jp/develop/lodoss/lodoss_f.htm
 ’00/6/29発売 DC ドリコレ¥2,800



・「戦国無双」。無双シリーズはもう飽きた、
 といわれながらもミリオンセラー。
 「無双もの」というジャンルはすっかり確立されました。

 
・「無双もの」というゲームは
 圧倒的に強い自キャラが、多数の敵を簡単な操作でなぎ倒す楽しさ、
 と説明できるでしょう。

・このゲーム性に近いのが「ファナルファイト」「ダブルドラゴン
 そして「くにお」などのベルトスクロールアクション

・そして日本では馴染があまりないですが、「ガントレット」シリーズ。
 どちらも多くの類似システムのゲームがあり
 一つのジャンルを形作っています。


・これらを3D化、描写する敵の数を多くしたのが無双シリーズ
 「ガントレット」の爽快感、「ファイナルファイト」の戦略性、
 そして3Dでありながら難しさ、分かり辛さのない操作性。
 カプコンが「天地を喰らえ」を3D化しただけでは売れないです。



・今回ご紹介する「ロードス島戦記 邪神降臨」。
 無双シリーズの成長システムを強化し
 「ガントレット」を翻案したような
 ありそうで中々ない、アクションRPGの良作です。


・前回紹介した「アスカ」開発の
 ネバーランドカンパニーhttp://www.n-land.co.jp)の作品。
 (ちなみに似た名前の「ワールドネバーランド」シリーズは
  リバーヒルソフトhttp://www.riverhillsoft.com)なので
  お間違えのないよう。)

・DCソフトの内でも割りに早期に発売された本作、
 ネバーランドカンパニーのお約束よろしく
 見事に売れずプレミア化。
 一時期は中古で定価以上になっていました。

・しかしながらセガのDC撤退後
 DC廉価版シリーズ「ドリコレ」として¥2,800で再発売。
 安価、容易に手に入るようになりました。
 いいことです。

・Amazonでは現在品切れのようですが
 セガの通販サイト、セガダイレクトにはまだあるようです。
 まだ在庫がある店舗は多いので、再プレミア化の前に確保の必要ありです。

 ASIN:B00008702Q
 http://segadirect.jp/Catalog/ProductDetail.aspx?SKU=0101002-00833&K=%83%8d%81%5b%83h%83X%93%87%90%ed%8bL&O=S&A=N

・ところで、ドリコレシリーズはPSのザ・ベストシリーズと違い
 中身もパッケージもまったく同じ。
 シュリンクを解いて値段の書いてある帯をはずすと
 以前の定価版と見分けがつきません。

・この仕組み、実はユーザーにもメーカーにもいいシステムだと思うのですが
 どうでしょう。


・ゲーム内容の方は
 ネバーランドカンパニーの作品にいまさら言う事もないですが
 ゲームとしての面白さを充分に踏まえた良い出来。

・ジャンルはアクションRPGでしょうけれども
 アクション要素は薄く
 嵐の如き敵の攻撃をポーションで回復しながら
 剣でごりごり切りまくります。
 魔法も一応使えますが、主人公は剣士、ひたすら切る。
 叩き潰す、なぎ払う。
 
・襲い来る敵の数が半端ではなく
 また主人公の身の丈何倍もの敵も多数出てきます。
 ここが無双シリーズと違いファンタジーの強み。
 無双も充分ファンタジーですけども。


・レベルアップよりも装備の強化のほうが重要。
 最高レベルには中盤位で簡単に上がります。

・ダンジョンなどにあるミスリルを元に
 装備をひたすら鍛えてダメージ100万オーバー。
 敵からのダメージは1。ボス敵もざくざく瞬殺。
 ただ何分、相手は邪神、神様ですので気を抜くとあっさりやられます。


・強くなるバランスもよく操作も快適。
 グラフィックもガントレット調というか
 洋ゲー風ながら「ロードス」の世界観にはあっています。
 「ディアブロ」などを想像してもらうとよろしいかと。


・一点苦情を挙げるならば、
 3Dは苦手なのですねネバーランドカンパニー
 途中のディードリットさんはまだしも、最後のフラウス。
 あれは誰ですか。


・そんなわけで、ややグラフィックが地味めで弱いですが
 他には特に弱点がない本作。
 「ガントレット」は決定版といえる翻案作がコンシューマーにはないですし
 無双シリーズのちょっと毛色の違ったものをやってみたい、
 という方にもお勧めです。



・このゲームの元ネタ「ロードス島戦記」(著作 水野良 角川書店)は
 いわゆるライトノベルの先駆者ともいえるファンタジー小説
 本作は外伝的なストーリーでもあり
 プレイするにあたって、特に読まなくとも楽しめます。

・ではありますが、
 本作の主人公「赤毛の戦士」が活躍する、
 そして最後の誰だか判らない女性が主人公である
 絵師 山田章博さんによるコミックス
 「ロードス島戦記 ファリスの聖女」(ニュータイプ100%コミックス)
 は是非、是非読んでみてください。


・次回はこの「ファリスの聖女」を紹介したいと思います。