「コンティニュー VOL.14」

kodamatsukimi2004-02-29


 太田出版 2/13発売 ¥950 
 公式サイト http://www.ohtabooks.com/continue/index.shtml


・発売から2週間。そろそろネタバレしていいでしょうか。


・巻頭特集は「GAME OF the YEAR 2003」。
 恒例のベストゲーム、駄目ゲームそれぞれ10本。
 
・ライターの皆さんが各自お勧めゲームを持ち寄り
 座談会形式でランキングを決める独自方式。
 そのため順位は上位を除いて
 割とその場の勢いで決まるようです。

・今回のランキングは

 「地球防衛軍」「メイド イン ワリオ」「ガチャフォース」がベスト3、
 以下「もじぴったんアドバンス」「ビューティフルジョー」「マンハント
 「ニードフォースピードUD」「侍道2」「ヴィーナス&ヴレイブス」
 「エゥーゴVSティターンズ」「怒首領蜂大往生」など。


・かなりマニア向けのゲームが多いです。
 例えば2ch 家庭用ゲーム板のスレッド

 【BGoY】今年一番面白かったゲームは?【2003】 
   http://game4.2ch.net/test/read.cgi/famicom/1071141716/

 などに近い感じ。

・特にロックスターゲームズの「マンハント」など
 18歳以上推奨でも国内版発売は難しいのでは。
 (参考 ゲームオンライン http://gameonline.jp/soft/ps2/manhunt/
 ロックスターの社長は「ブラックジョーク&ホラーサスペンス」
 とか言っているようですが。ちょっとやりすぎかも。
 

・1位の「地球防衛軍」は値段の勝利。
 開発のサンドロットhttp://www.sandlot.jp/)の前作
 「ギガンティックドライブ」とは評価がまったく違います。
 ¥2,000だからこその面白さ、シンプルな良さがいい方に出た例。
 またゲームエンジンの使いまわしがプラスに働いた例ともいえます。

・シンプルで面白い。そして安い。
 このゲームと比較されると
 普通に面白いだけ、のゲームはつらいところ。

・ちなみに「シンプル2000シリーズ THE 地球防衛軍」(http://www.d3p.co.jp
 であって、「有限会社 地球防衛軍」ではありません。
 こちらはSLG。実はそれなりに面白いし¥1,500なので
 間違えて買ってしまってもいいかもしれません。
 開発はジャパンアートメディア(http://www.jam1989.co.jp/)ESP関連。
 またマイナーな。


・「もじぴったん」はライター選定だからこその順位でしょうか。
 正解が多数あるクロスワードパズル。
 ことば好きにはたまらないゲーム。
 なかなか忙しいゲームで、後少しで埋まるというときに
 言葉に詰まって頭を抱えます。ああボキャブラリー。

・内容とは関係ないのですが
 パッケージのやくみつるさんのイラストはちょっとどうかと。
 ゲームをやらない人に進められても。

 公式サイト http://www.namco-ch.net/mojipittan/index.html
 ゲームウォッチレビュー http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20030108/moji.htm


・「ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド
 国内では無名ですが
 アメリカでは2003年最高の売上を挙げている
 エレクトロニック・アーツのRCG(レーシングゲーム)、
 ニードフォーシリーズの最新作。

・上の2chのスレッドでも「SSX3」と並んで
 高く評価されている「洋ゲー」です。
 速さの気持ちよさ、というと国内はF−ZERO、海外ではワイプアウト
 ではなく、今やこのシリーズ。
 本作も走りの気持ちよさが追求されています。

 公式サイト http://www.japan.ea.com/teaser.phtml?ProductCode=ESPD-7060
 ゲームウォッチレビューhttp://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20040122/speed.htm



・駄目ゲームの方で目を引くのは、

・「カンブリアンQTS」 公式サイト http://qts.jp/
 ヒロインが5億3千万年前に存在したカンブリア帝国」最後の皇女。
 年齢5億3千万飛んで17歳。幼生態時の姿がなんとも……。
 あさりよしとおさんの「細腕三畳紀」のグロテスクさに近いものが。

・「炎多留 魂」 公式サイト http://www.d3p.co.jp/s_20/s20_038.html
 PCの激しく18禁なゲームのPS2移植版。
 漢のためのバイブル。キャストの声優さんは全員男性。
 女性はお断り、子供もお断り。PC版はもうものすごいことに。

・「くまうた」 公式サイト http://www.playstation.jp/scej/title/kumauta/
 いかにもSCEらしい実験的な作品。
 プレイヤーが組み合わせて作った歌詞を
 なぜか「くま」が演歌調に歌い上げます。
 音声合成なのでどんな歌詞でも熱唱。
 なぜゆえに「くま」なのか。

・このような特定の層を狙い打つゲームたち。
 それはそれで凄いです。
 トラウマになってしまいそうな激しさです。


・第2特集 「燃えろ!!プロ野球」を創った男。ヘクトの関雅行氏。

ジャレコがジャパンレジャーコーポレーションだったころからのお話や
 ファミコン参入時の6社協定、「じゃじゃ丸」と「忍者くん」の関係、
 ヘクト設立後のお話など。
 SFCの隠れ名作「イーハトーヴォ物語」もヘクトですし
 業界黎明期の立役者のお一人ですね。

・私も「アーガス」「エクセリオン」買いました。
 騙されましたか。


・第3特集 桜井政博氏インタビュー

・昨年HAL研究所を退社した桜井氏。熱く語っておられます。
 カービイ、スマブラなど実績を挙げているだけに
 理詰めでゲームについて語る内容もうなづけます。

・今後は様々なゲームのアドバイザーのような形をとっていくようですが
 「桜井政博 監修」が売り文句になったりするのでしょうか。