2005年1月のゲームニュース

はてなを初めて1年目にして
 ようやく小見出し機能があることに気がつく私は
 わからなくなるまで説明書を読まないスクルドさん派であるのか
 いやいや、あのマンガはそんな細かい説明読んでいられない
 ウルドさんのファッションしか見るところがないですよ、
 と思うところでありますけれども
 そもそもここ数年読んでいませんが、まだ連載してますでしょうかあのマンガ。

■ボタン不良はPSPの仕様

・販売開始後すぐにから、製造不良問題、その対応の悪さに
 ネット上では非難轟々でありますが
 この日経ビジネスの記事において
 SCE久多良木社長が「それは仕様」と答えて、さらに盛り上がっています。
 この記事、タイトルからして挑戦的。
 よほどソニーは日経に嫌われる何かがあったのでしょうか。


 「それがPSPの仕様だ」、久多良木SCE社長がゲーム機不具合騒動を一蹴
      http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/354840

 ボタンを押しても画面が時に反応しない点に関してはSCEは不具合ではないと説明する。
 ボタンの位置は左右対称なのに、本体内部でボタンが押されたことを検知する部分の位置は非対称だ。
 結果、問題が指摘されるボタンだけは、他のボタンのように真下に検知部分がない。

 PSPの■ボタンは構造上の問題で、時々反応しないことがある、それは仕様の内。


PS2デュアルショックも○×△■のボタンは耐久性があまりよろしくなく
 使っていると戻りが悪くなるのですが
 容易に交換ができない携帯ゲーム機だと本体ごと修理に出さねばなりません。

・かって同じようなことがありました。初代ファミコン
 コントローラーを鉄定規でビシバシこすり付けているうちに壊れてしまい
 取り外しできませんでしたから泣く泣く本体ごと修理、
 1ヶ月ほどファミコンで遊べません。
 以来『ハイパーオリンピック』は封印されたとかなんとか。


・社長は上のように述べておられますが
 仕様ですから断りなく変更される場合もございますので
 欧米に出荷するタイミングでは、この点について修正されるのでしょう。

・ネットでは盛り上がっているものの、ゲーム雑誌関係は一切これには触れず。
 ゲームラボ、コンティニュー、ゲーム批評などでは
 喜んで取り上げられるでしょうけれども。


・まだPSPは買わない方がよさそうです。
 仕様変更されたら型番に注意して買いましょう。
 こちらから言わなければお店の人も教えてはくれません。

・買ってしまったかた、その分早くPSPで遊べるわけですから
 素直に『リッジレーサーズ』で楽しみましょう。
 XBOXのように傷がつくわけでもなし
 どれが傷がつく本体か分からないわけでもなし。
 『スターオーシャン3』はディレクターズカットを買えば良いけど
 PS版『真女神転生2』はどれがバグ修正版だかわかりません。
 PSPは外箱でわかるようにしてくださいよ社長。

NAMCO×CAPCOM』発表

 ゲームウォッチ記事 http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050128/n_c.htm

PS2で5月発売。開発はモノリスソフト
 SLGで戦闘は簡単なコマンド入力方式。
 要はナムコカプコンキャラで『スーパーロボット大戦』。
 ありていにいうと
 手が空いてるモノリスソフトへの使用済みキャラクターゲーム企画。

・見るからに駄目そうなゲームです。
 ああ、スクリーンショットのそこかしこから危ない雰囲気が伝わってくる。

・『ドルアーガ』もアリカですら、というべきか駄目でしたし
 この上『ワルキューレ』や『ヴァンパイア』もお笑いキャラ入りですか。
 もっとも『ナムコスーパーウォーズ』(http://namco-ch.net/superwars/index.php
 という黒歴史もあるわけですが。


・本当にナムコはキャラクターの使い方が下手です。
 『ソウルキャリバー2』にしてもワルキューレの格好をさせるのではなく
 そのもの、といえば、マニアも快くだまされてくれたでしょうに。
 モーションは同じでも。景清と吉光にしても。

カプコンはいよいよ心配になってきました。大丈夫でしょうか。
 ほとんど投げやり。ロックマン以外のネタが早急に欲しいところです。

『ザ プレイステーション』休刊

 公式サイト http://tps.sbpnet.jp/

・『ザプレ』ことソフトバンク発行の『ザ プレイステーション』が
 先週28日発売分で休刊。すなわち廃刊。
 通巻400号。『ザ スーパーファミコン』の時代から続いた息の長い雑誌も
 ついに打ち切りです。

・『ザプレ』の名物といえば、『ザスーパー』時代からあった読者レース。
 読者投票を元に10点満点で、発売された全てのソフトを点数順に並べるもの。
 雑誌購入者のみに投票権があるため、さほど偏りなく、なかなか参考になるものでした。
 下位にランクされる、どんなゲームであったか忘れているような作品の評価や
 あまり有名でないのに上位に上がっている作品をチェックしてみるなど
 ネットが普及していないころには大いに役立ったものです。
 PSの後期に入ってあまりに発売ソフトの数が増えたためか
 上位のみの結果になってしまったのは残念でした。 


・休刊になった理由はやはり度重なるリニューアルの失敗、
 読者傾向を掴み損ねての迷走、といったところももちろんありますが
 やはりライバル誌の台頭が大きいでしょう。『ファミ通PS2』です。


 週刊『ファミ通』¥350(http://www.enterbrain.co.jp/jp/p_catalog/magazine/teiki/wfamitsu.html
 隔週『ザプレ』¥580(http://tps.sbpnet.jp/
   『ファミ通PS2』¥490(http://www.enterbrain.co.jp/jp/p_catalog/magazine/teiki/famitsups.html
   『電撃プレイステーション』¥540(http://www.mediaworks.co.jp/magazine/game/ps1.php
 月刊『ハイパープレイステーション』¥630(http://www.sonymagazines.jp/mag/hp2.html


 ソニーマガジンズの『ハイパー』は潰れようがない雑誌であります。
 ソニーからの広告代だけで作れるようになっているのでしょう。

PS2について知りたいと思うとき、ではどれを買うか。
 総合誌で週刊の『ファミ通』¥1400(/月)、
 フルカラーで攻略紹介充実の『ファミ通PS2』¥980(同)、
 編集部推薦のやりこみゲーム攻略の『電撃』¥1080(同)、
 そして『ザプレ』¥1160(同)。

・『ザプレ』は週刊であった頃の影響からか、隔週となってからも内容が薄い。
 それで隔週の中で一番高いのでは、売れないのもやむなしです。
 特に最近充実著しいのが『ファミ通PS2』で
 当初は『ファミ通』の増刊のような立場ではありましたが、次第に充実し
 安くフルカラーとわかりやすく、見せ方もうまく、また攻略も抜かりなく
 ことPS2においては本誌『ファミ通』以上の充実ぶり。
 『ザプレ』休刊やむなし、では『電撃』は大丈夫か、と心配になるほど。


・同じソフトバンクの『セガサターンマガジン』が『ドリームキャストマガジン』、
 『ドリマガ』となって、こちらも隔週になり、ながらも生き残っているのは
 一応固定読者を掴んでいるからといえましょう。

・大きな部数を狙わなくとも、確実に購入してくれる層を絞り込み
 発行部数を調整、返本率を押さえてスポンサーにアピールすれば
 出版文化事業として、利益はさほどなくとも問題ないわけです。
 また、ゲーム雑誌にはゲーム攻略本という
 利益率の高い、その代わり初回勝負の複合事業もあります。

・実際、ソフトバンクが安定利益を確実に押さえたい企業かというとむしろ逆で
 利益がでなければ休刊、であればこそ『ザプレ』のリニューアルだったのでしょう。


・ちなみに2004年版公称発行部数は
 『ファミ通』80万部
 『ファミ通PS2 』30万部
 『電撃』70万部
 『ハイパー』16万部、
 『ザプレ』は未公開。ああ水増し。

・ついでに関連雑誌を並べると
 『電撃ゲームキューブ』25万
 『Dengeki GAMES』30万(2004年1月休刊)
 『電撃G's magazine』28万
 『電撃姫』35万
 『アルカディア』20万部
 『ファミ通Xbox』15万部
 『ファミ通キューブ+アドバンス』25万部

 ちなみにエンターブレインが角川グループに入ったのは昨年1月末。
 角川の広告戦略が透けて見える面白いデータであります。


・ゲーム雑誌に求められているのは何しょうか。
 新作ゲームの紹介、そして最新ゲームの攻略記事。
 またファン同士の交流の場、といった固定読者確保手段も重要です。
 店頭で映像を流し、体験版を配り、ネットで情報を配信しても
 やはり雑誌でなければ得られない、雑誌だからこそ伝えられる情報もあります。

・ネット情報とどう折り合いを付けていくのか、
 その雑誌ではどのようにゲームをアピールしていけるのかが
 ゲーム雑誌に求められているものといえるでしょう。