・『ゲームボーイウォーズアドバンス1+2』。
点数を付けるならば10点満点中10点。
マイナスするところがない。
・けれど、満点を超えるゲームでないことも確かです。
完成された戦術ゲーム。完璧に限りなく近い作品。
けれども新しさはない。
・ゲームは現実をそのままのようにもシミュレートしてそこに遊ぶことができます。
それは現実、「私ひとり」には
頭の中で、あるいは文字や絵でしか不完全にしかできないできない、夢の世界。
だからゲームは素晴らしい。
・そして、ゲームは現実をシミュレートするにとどまるものではありません。
ないものをも創造する。
自分の頭では狭い自分の世界からは生み出せないものをも
どこかで誰かが創造する。
見たことがない新しい世界。
それを見ることができるのもゲームの素晴らしさ。
・ゲームは無から有を現実に作り出せる。現実からも現実になくとも作り出せる。
それはシミュレート、現実の模擬世界ではあっても
現実では有り得ない新しい数学モデルで構成された世界で在り得るのです。
・ゲームに何を求めるのか。
『ゲームボーイウォーズ』のように、あるいは将棋を超え得るかとも思われるような
完成された素晴らしい作品を繰り返し味わうこと。
そしていままでにない、過去に見たことのない、想像できない新しい作品を
新しい仕組みで作られた世界を知ることができること。
・ゲームにはどちらもできるのです。
欠点のない完成されたゲーム。欠点の気にならない新しいゲーム。
どちらも違った意味で、面白く価値あり素晴らしい。