バンダイ・ナムコ経営統合

 ゲームウォッチ記事 http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050502/b_n3.htm


・大人ゲーマーからして見れば
 バンダイはあまり期待できるメーカーではありませんでした。
 『ジパング』(http://www.bandaigames.channel.or.jp/list/ps2_zipang/)、
 『スチームボーイ』(http://www.steamboy-game.com/)などの大人向け作品も
 実際の開発は外注であろうともバンダイブランドだから駄目だろう、
 というのがゲームメーカーとしてのこれまでの実績。


ナムコはマニア好きのするメーカー。
 昔からの老舗ブランドであり
 『鉄拳』『リッジ』『エースコンバット』といった定番から
 『もじぴったん』『塊魂』『クロノア』『ミスタードリラー』といった
 「ゲームらしいゲーム」、ナムコ独自の味あるゲームを出してくる会社。


・その2つが一緒に仕事をしてどのように変わるのか。
 ナムコには資金的にメリットがありそうですが
 バンダイにどのような意味があるのかが良くわかりません。
 コナミやディズニーなどと伍するための企業規模拡大の一手段でしょうか。



・こちらの記事を見て思ったこと。
 さて次の企画は;
 スターデザイナー不在のナムコと組んだバンダイの目論見 http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20050503

・ここで書かれている「スターゲームデザイナー」というのがとても謎です。
 そんなひといるのか。


マイクロソフト陣営への参入が謳われるゲーム製作者の皆さん、
 このひとたちの外から見える役割は広告塔、広報宣伝担当です。
 次のXBOXではこなような豪華な人たちが作るゲームが出ますよ、
 実際のゲームはどうなるかは発売されてみないと分かりませんけれど
 過去の実績がありますよ、と。

・『テイルズ』シリーズの吉積信さんなどはまさに広報担当に見受けられます。


・一方で内部での役割、『FF』の坂口さんなどから受ける印象は
 彼らはその個人の能力がどうこうではなく
 くっついてくる開発人材、様々なコネクション、
 それを使ってまとめる力が求めれらているのではなかろうか、というもの。


・有名ゲーム開発者のかたがたが、宣伝担当なのか、開発まとめ役なのか
 そのどちらなのかはわかりません。
 「遠藤雅伸」「由水桂」「石井精一」「高橋哲哉」さんといった方々はどちらでしょうか。
 遠藤さんなどのゲームデザイナーとしての力とブランドは
 ファミコン初期、個人の力だけでゲームが作れた時代だからこそのもののように見えます。


・ゲームは同人ゲームを見るように、個人でも作れるわけです。
 昔、ファミコン初期はそうだったのでしょう。
 それで会社を大きくできるほど売れる商品が作れた。

・けれど次世代ゲームは個人では作れない。だから合併したり統合して規模拡大する。
 だからナムコバンダイとくっつく。

・売れるゲームを作るには、そのために大きくなった会社をまわして行くためには
 もう個人の才能、個性、アイデアでは出来得ない。だから大きくなる。
 ますます売れなければならない。ますます大きくなる。

・銀行などと違ってお金の桁が大きければ上手く回るものでもないように思いますけれど。
 いつかひっくり返らなければ良いですが。



バンダイはひとが欲しいのかもしれません。
 「スターゲームデザイナー」ではなく
 シリーズものを、口さがないゲーマーにも認めさせる
 安定した品質で作ることができる開発者。


・これは欲しい。
 バンダイには確かにいませんねえ。