・新城カズマ『サマー/タイム/トラベラー』上下巻(ISBN:4150307458、ISBN:4150308039)を
読んでみました。早川書房地元産。
・夏への扉、未来に希望を象徴する純真さがSF。
後は「設定;天才、頭が良い」は逆にしか取れない、
携帯電話が象徴するこの新世紀初頭にも普遍の青春物語。
空も山も川もとても青いでございます。
・言葉のこだわり、全体の構成そつなく
けれど、話を転がすに値する人物造形をこの現代といういまに着地させるのは
鶴田謙二さんに赤リボンと縦巻きロールを描かせるくらいに難しいのかもしれない。
・広がりはないけれど、出涸らし「星界」よりこちら方向を持って期待意向なのかしら早川。
ハインラインよりもブラッドベリにリリカルで
かつ、青々しいまぶしくさにサングラスを掛ける余裕のあるオトナにはおすすめでございます。