『ガンスタースーパーヒーローズ』

 公式サイト(かなり重い)http://www.gunstar-s-heroes.com/index.html
  トレジャー http://www.treasure-inc.co.jp/index01.html
  週刊 セガボイス 前川社長インタビュー http://sega.jp/community/segavoice2/vol11.html
 ASIN: B000AOYWB4

・「ボス百連発は男のロマン」。
 『ガンスタースーパーヒーローズ』。『ガンスター』の名に相応しい傑作です。

・携帯機用に画面範囲が狭くなったこと。
 「投げ」を廃して『罪罰』風「ソード」による近接攻撃と
 ジャンプアタックを上昇中にも効くようにした点。 
 ショットの種類を整理し、方向固定をRボタンでキャラに関係なく使用できるようにしたこと。

・変更点は以上。後は同じ。
 イージーがあまりに簡単すぎて不安になりますが、ハードからはしっかり遊べます。
 ショット固定が気持ち良いので、セブンフォースといわず
 セブンティフォースと戦っているだけのモードが欲しくなるくらいの楽しさ。

・いろいろおまけはありますが、これは『ガンスター』です。
 あの『ガンスター』アレンジ移植がGBAでいつでも遊べる。素晴らしい。



メガドライブ'93年発売の『ガンスターヒーローズ』。アクションSTG

 生姜の巣・りた〜んず「ガンスターヒーローズ」こってり攻略 http://www.geocities.co.jp/Playtown/7069/gunstar.html
 PC版が容易に購入可能 ASIN:B0006NKC5E
 SEGAAGESとしてPS2に移植予定 http://ages.sega.jp/lineup.html

・アクションSTG、というジャンル名である通り、銃をバリバリ撃ちまくるアクションゲーム。
 『マリオ』よりは『メトロイド』、『ファイナルファイト』より『エイリアンVSプレデター』、
 『魂斗羅』や『メタルスラッグ』。
 『どりるれろ』のときの言い方(http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20050923)ならば
 ファイアーボールを銃に持ち替えて
 敵を捌きゴールに駆け込むアクションを、敵を蹴散らしボス敵と渡り合うアクションにしたものです。

ファミコン時代は良く見られたジャンルですが
 『ガンスター』が他に比して図抜けているのは
 多様に用意されたアクションを使わなくとも
 派手に爽快に気持ちよく楽しめる点に注力した点です。


・プレイヤーが強くあること。それを十字キーといくつかのボタンで体感できること。
 それがアクションゲームにまず必要なこと。

格闘ゲームでは専用コマンドを入力して技を出します。
 本当は、出したいときに出したい技を出せる入力装置が理想。
 少年マンガでの戦いは、子供が叫び、真似できるようなものであることが大切です。
 一方で、上手いひとが強くあることができることも必要です。

・直感的で簡単な操作が良いのか。複雑で奥深い方が良いのか。
 その答えは表現する目標に合わせて様々ですが
 簡単で奥深いものは誰でも楽しめて良い。
 それがしやすいのが2Dガンアクション。

・銃はとても便利です。弾切れという欠点を除けば
 近くても遠くても上からも下からも奥からも手前からも説得力ある武器。
 操り手は打つ方向、相手と自分の位置のみ考えてボタンを押せば良い。
 「コマンド」という特殊な「技」を用いなくとも、操り手に技量がなくとも
 位置取りだけで勝負が決まるルール。
 わかりやすく簡単で、それでいて奥深い。


・『ガンスター』は簡単です。
 敵の弾を避けるのでなく、当らない位置、こちらの弾が当る位置に移動する。
 それを極めるだけのゲームであり、けれど奥深く遊びが広く遊び甲斐があるゲーム。

・動きの多様さ、敵の多様さ、それを組み合わせていく過程の面白さ。
 どれもがしっかりと作られていて、無駄がなく美しいゲームです。
 ものすごくとってもひじょうにすばらしいゲーム。
 それがトレジャーの看板『ガンスターヒーローズ』というガンアクションSTG



・そして思うことは、トレジャーは『ガンスター』をこそ新しく作って欲しいということです。
 大きな画面に映える、看板に相応しくあるべきゲームとして。

・現在、2DアクションはGBAくらいでしか作られていません。
 製作予算の都合があるのでしょう。いくらマニアが褒め称えても『アトム』は売れなかったし
 本作も同じようであるかもしれない。

カプコンの『ロックマン』シリーズはRPGの『エグゼ』、3Dアクション『DASH』、
 そして2Dアクション『X』(『ゼロ』を含む)に分かれています。
 『X』は、遊んでみるともう本当に昔のまま。
 見た目背景こそ3Dでも、動きはファミコンの『ロックマン』あのままです。

・それでも良いでしょう。
 けれどそれだけでは嫌なのです。


・トレジャーにだって『ロックマン』でなく『ビューティフルジョー』が作れるはず。
 『ガンスター』でいえばSTGステージ。あれで良いのか。とてももったいないです。
 『罪と罰』が作れて『グラディウス5』が作れるのだから
 『ポケットガンスター』でなく、本当の『ガンスタースーパーヒーローズ』を作って欲しい。
 生き残るためには携帯機しかないのかもしれない。
 けれどセガでもコナミでも任天堂でもソニーでもマイクロソフトでも良いからだまくらかして
 看板として相応しい『ガンスター』が見たい。 


・というわけで、あえて信者として言いましょう。
 『ガンスタースーパーヒーローズ』は間違いなく傑作。買うべきです。