『美女で野獣 第7集』に寄せることば

kodamatsukimi2005-11-22


  ISBN:4091571670
 「美女で野獣」を楽しめる選ばれしひと http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20050125
 美女で野獣 第5集 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20040620

・私が現在一番好きなマンガであるところの『美女で野獣』最新刊が
 11月18日にようやく発売されました。
 やはりやはりとてもとても面白い。


・このマンガについて感想を書くのは難しい。
 マンガの上手い下手、良し悪しという見方をすれば
 優れた作品というつもりはございません。
 ただ好き。好きだから面白い。そうとしかいえない面白さ。

 こんなところで公表することではないかもしれませんが、
 私が漫画を描くうえでの優先順位は
 1.自分がキモチいい
 2.作品が書店に並ぶ
 3.読者にウケる
 です。今までこれを曲げたことはありません。
 もちろんコレもサイコーキモチいいです。
 読んでくれたあなたにとってもキモチいいともっと嬉しいです。
     『美女で野獣 第7集』カバー裏 作者コメントより

・私にとって実に気持ち良いマンガです。

・マンガに上手い下手はあります。
 『NANA』『ONE PIECE』は間違いなく上手い。
 優れた作品が、売上という形で正当に評価されていることは良いことです。
 売れていなくとも優れたマンガは沢山あります。
 けれど、それはゲームほどではない。
 雑誌連載という枷はあるけれど、優れたものが埋もれにくい点
 マンガは優れた表現媒体でありましょう。

・そして、その繁栄のお陰で、優れていない作品、読者を選ぶ作品も
 世にでることが出来る。
 『美女で野獣』は間違いなく面白いですが
 それはアニメ化されてベストセラーになる面白さでなく
 街に立ち、あたりを見渡したとき、そこに無数に転がるもの、
 それらに興味がもてるのかどうかにあるもの。
 そういう表現作品もあって、それが楽しめるのは素晴らしい。




・『ファイナルファンタジー』の竜騎士アビリティ「ジャンプ」が好きです。
 洞窟の中だろうともまるまる1ターン落ちてこないほど上空にジャンプ。竜はどこにいる。
 アクセサリーが「エルメスの靴」だろうともジャンプ。ヘルメスか。
 その間、敵の攻撃はラスボスだろうがメガフレアだろうが完全封殺。
 それだけ高く飛んでいるのにダメージはたったの2倍。
 ああ素晴らしい。

・特に良いのが『FF9』。
 降り立つときのワンステップおいての元の位置に戻る
 きーん、ずがっ、しゅたっ、たっ、というアクションは
 何度見ても何度見ても実に素晴らしい。

・『FF7』はリミットブレイクしないと使えない。微妙。
 『8』はジャンプがない。駄作。
 『FF12』はジャンプがあるのだろうか。
 『FFT』『FFTA』のSRPG風ジャンプもあれはあれで好きなので期待。
 何より『FFT』の竜騎士は忍者と互角を張れる強いジョブですから。
 その場から一歩も動かず近づく敵をジャンプで殲滅。素晴らしい。
 「『FF4』ビックバーン ジャンプ全回避」(http://ultimagarden.net/ultima/novel.cgi?1=103080224533=&page=0)は
 まさに神技。究極。素晴らしい。
 ああジャンプって本当に良いものですね。


・と、私は心から思っているのですが多分理解していただけないでしょう。
 『FF4』と『FF9』は常にジャンプし続けています。




・日傘が好きです。
 雨の日は濡れるから良くない。晴れた日差しの強い日に必要に駆られて広げる傘が良い。
 ゲームでいえば『ソウルハッカーズ』の中ボス「マヨーネ」のCOMP傘。
 テクマクマヤコンラミパスラミパスルルルルル。実用性抜群の傘。マニア垂涎の一品。
 だからといって傘をみだりに本来の使用方法に用いて良いわけではない。
 『カービィ』とか『スーパープンセスピーチ』は傘であって傘ではない。
 パラソルというと微妙。『迷宮組曲』はパラソルであってアンブレラではない。
 いや日傘はパラソルでアンブレラは雨傘なのですが語感として。
 ちなみに当然『バイオハザード』は却下。
 『斬紅郎無双剣』の緋雨閑丸による番傘は質実剛健で良い。
 『戦国無双』出雲阿国の傘も頑丈だ。
 『東方萃夢想』のどう見てもやわそうで折れない傘も是非欲しい。
 格闘ゲーム傘はどれも神秘の品。
 『スピカアドベンチャー』(http://www.taito.co.jp/gm/spica/)は
 可動しているのを見たことがない。(9bit confusion http://gmk.9bit.org/note/20051115-dennourinri.htmより)
 これは良さそうな傘。是非一度手にとって確かめてみたいものですね。
 そしてもちろん『逆転裁判3』の傘も装飾に徹している意味で良いと申せましょう。
 実用だろうとも装飾だろうとも良いものは良いのです。  


・と思うのですが、これを理解していただけるとは思えない。
 



・好きなだけで、好きであることに特に理由のないことがら。
 『美女で野獣』もそうなのです。
 好きだから面白い。好きであることに理由はないのでございます。


・面白い。このマンガは面白い。
 すくなくとも私にとっては最高に面白く
 唯一、指折り数えて発売日を待つマンガであるのです。