ゲームに区切りを付ける時

kodamatsukimi2006-05-07



・こまる。こまった。
 私は現在とてもこまっております。

・この一月ばかりというもの余暇殆ど全て、
 『大神』『マザー3』とも初端2時間ばかりで放り出し
 ひたすらただただだらだら『三国志大戦』に費やしました。費やしています。
 前前々回、お金が無くなったからできない、と書いたものの遊びたい遊びたい。
 他を置いても遊びたいので、特別特例例外としてひとつ、
 お金に糸目付けず、どこまでいけるか試してみようとしたのです。
 という言い訳置いてまでも遊びたかったのです。遊んでみたのです。遊んだのです。

・というのは嫌だから。他のゲームも遊びたいからゆえに。



・手元に積みゲーム山々皆面白そう。だから買ってきたのです。
 遊びたい。手元にあるのだからいつでも遊べる。よし遊ぼう。
 とはならず、遊ぶは唯『三国志大戦』のみ。

・既に投じた金額他ゲームの数十倍に及び、かけた時間も数十時間。
 一戦ごとメモを取り、毎日戦績まとめてデッキ組み換え延々悩むは、遊んでいる時間以上。
 お金をかけるのだから勝ちたい。対人対戦だから勝つために頭を使う。
 使わない頭使うので、新しいゲームを消費する燃料が残らない。
 ひたすらゲーム。ひたすらに、けれどひとつのゲーム。全てを賭けて『三国志大戦』。


・それでもまだ飽きない。
 なぜそれほどまでに、というのは
 「何もかも自由になるとき何もしないことこそ最高の贅沢である」の逆、
 嫌になるほどまで遊び続ける、より他に
 このゲームに区切りを付ける方法見当たらないから。


・全国ランキング1位とかなれば区切り感じるかもしれないけれども
 それこそ100年100万円かけてもありえない。
 下手です。へたれゲーマーです。勝率4割いったりきたり。
 それでも面白い。最上に面白い。幾ら遊んでも尽きることなく面白い。
 他のどのゲームよりも何倍とお金かかるこのゲームの方が面白い。
 ゆえに困るのであります。困っているのです。他のゲームができない。



・ゲームは趣味であって、面白いかどうかが全て。自分にとって面白いかどうか。
 買ってきて遊んでみて、その判断を下します。

・これは面白い。素晴らしい。もちろんクリアする。しても遊ぶ。殿堂入り。言うことなし。
 これも面白い。充分面白い。けれど時間ない。時間できたらじっくり遊ぼう。
 これはもうひとつ。値段分は面白い。よしよし。一応クリアしましょう。
 これはいまひとつ。値段分にはあるけれども時間掛けてクリアするほどでもないか。
 これは許せない。お金無駄にした。時間無駄にしないためにさっさと止めよう。


・お金は有限です。買える範囲でより面白そうなゲームを探し、買ってくる。
 ところが社会人ゲーマーとなってみると、収入なかった学生時に比べて変化あり。
 お金余る。時間に比べて余る。
 数千円で数十数百時間と遊べてしまえるゲームは圧倒的に安い。
 お酒に換算すると2時間であるのにゲームはその数十倍なり。 

・時間は有限。ほうけていると目に付かないけれどもお金以上に有限である。
 けれど収入ない時はそうでもない。RPGを何週もしたりSLGをシステム限界まで遊んだり。
 一方、ゲームセンターで『スト2』や『VF2』が華々しく列成していても
 指くわえてみているばかりであったりもする。

・ところが数年たって収入できると何十万もひとつに投入したりする。
 もし『スト2』『VF2』の時、今のようにお金あれば
 毎日ゲームセンターに通ったかもしれない。
 ファミコン発売当時にそうであれば
 全てのゲームソフト買い揃えようと息巻いたかもしれない。


・ゲームとはそういうもの。面白いかどうかが全てであって
 それにかかるお金、それにかかる時間、面白いといえる時間の総量は
 そのゲームに対する面白さ、買ってきてみて遊んで下すときの判断とは関係ない。
 高いか安いかどれくらいで面白くなくなるか、ではなく
 遊び終えることにしたとき、面白かったかどうかで決まる。

・そんなことを決めてどうする、というのはどのゲームも終わるから。
 面白いは、それに興味が持てるかどうか、なのだから
 興味がなくなったとき、面白くなくなったではなく、面白かったに価値を決める遊びが
 ゲームに区切りをつけたとき、ゲームを語ることで得られる価値と面白さと楽しさ。



・『三国志大戦』は面白い。
 お金がかかること、ゲームセンターでなければ遊べないことを唯一の欠点として面白い。
 『FF12』は今までの『FF』シリーズの中で最上に良く出来て面白いけれどもそれより上。
 現時点どの新作ゲームよりも、可動一年以上経ち次回作控えるこのゲームの方が上。

・ひとつのゲームにこれだけ夢中になれるのは喜ばしいことだ。
 これだけ文句なく絶賛できるゲームを知ることができ楽しめることは素晴らしいことだ。
 しかし私は、このゲームを止めたいと思っています。
 
・面白いのに。過去最高に面白いゲームであるのに。
 それはお金がかかりすぎるからではない。
 確かにひとつのゲームとして見れば青くなるほどかかるけれども
 他の趣味と比べて、楽しめる時間で割ってみれば、それほど重いわけではない。
 それは面白すぎるから。
 他のゲームを遊ぶ気が起きないから。



・そのゲームについてこのサイトに書くことで、そのゲームに価値を決め区切りを付け
 そのゲームを終わらせたことにする。
 それがこのサイトに書かれた多くの文章の出自であります。
 この文章もそうあるべくある。
 『三国志大戦』を見切りたい。見切りを付けたい。区切りを付けたい。
 終わらせたいのです。


・ゲームは面白いかどうか。それが価値。
 でありながら、最も面白いと思っているゲームを、止めようとしている。
 止めたいと思っている。その矛盾こそが『三国志大戦』に対する私の評価となってくれ
 他のゲームを遊びたくなる区切りとなって欲しいと思う由でもあります。




・そう、つまりここまで書いたを読み返すならば
 まだまだまだまだ未練たらたらだらだらであり
 今も遊びたいと思っていて他のゲームに興味を持てず、すなわち価値を認められず
 止めたいと、そのきっかけにしたいとは思っていても
 それで止められるとは思っておらず。

・よって今後に見通しの暗さへお詫びと言い訳、
 この、興味のないひとに価値を持ってもらえない文を粉飾しようとする足掻きの表れが
 この文章の大意であるのであります。駄文失礼。