E3に思うこと


・恒例のE3(いーすりー、Electronic Entertainment Expo)が今週開催されました。

 
 GAME WATCH記事リンク集 http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20040511/e3link.htm


・E3は毎年この時期にアメリカで行われるゲーム博覧会。
 その規模は日本の東京ゲームショウなどよりも大きく、実質世界一。
 各メーカーはこの機会に大きな新製品発表を行うようになっています。

・今年はソニーから「PSP」、任天堂から「ニンテンドー・ディーエス」という
 2つの新携帯ゲーム機のお披露目が行われました。
 また様々なソフトの発表なども。
 ざっとまとめてみましょう。


・まずは「プレイステーション・ポータブル(PSP)」。
 その名の通りPSやPS2の有名ゲームが多数発表されており
 携帯できるPS、といったおもむき。
 画質はかなりのもの。PSよりもPS2に近いレベルのように見えます。
 画面は横長でかなり大きめ。携帯ゲーム機としては限界いっぱいの大きさな感じ。
 年内発売予定。
 ただ、性能が高そうなだけにソフト開発は遅れ気味のようではあります。


・「ニンテンドー・ディーエス」。
 縦に並んだ2つの画面が目を引きます。見た目はゲーム&ウォッチ最新型。
 タッチパネル、スタイラスペンを使った入力が大きな特徴。
 GBAのソフトも動くようです。
 見た感じN64クラスのグラフィック。
 同じく年内発売予定。
 タッチパネル、2画面構成という新要素がどのように生かされるのか。
 パネルとペンは耐久性が大変そう。


・この2つは携帯ゲーム機。
 携帯ゲームの歴史は

  ゲームボーイ(GB)       ’89/4発売
  ゲームボーイカラー(GBC)   ’98/10
  ゲームボーイアドバンス(GBA) ’01/3

 この3種、つまりは任天堂ゲームボーイの歴史といえます。
 
・初代ゲームボーイの登場はファミコン発売の6年後、
 スーパーファミコン発売の前年。
 「テトリス」という時期を得た作品にも恵まれ確固とした位置を得ます。
 PSやセガサターンが発売される’94頃には
 さすがに性能的にも苦しくなり、市場も縮小しますが
 ’96/7のゲームボーイポケット
 何より同年2月の「ポケットモンスター赤・緑」の発売により再び大ヒット。

ゲームボーイカラーでは従来のゲームボーイソフト全てを遊べる
 上位互換を備え、性能的にもFCレベルのものなら
 問題なく移植出来るようになりました。

・さらにアドバンスはSFCレベルのソフトを発売。
 GBC同様、初代GBからの全てのソフトをプレイ可能。


・そして今年、N64、PS2レベルのグラフィック性能を持つハードが
 登場する予定というわけです。


・携帯ゲームソフトとはどのようなものがあったのか。
 いかにFC、SFC並みの性能があっても
 画面の小ささという大きなハンデがあり
 大作ソフトは作れません。
 携帯ゲームで歴史に残る名作とは何か。 

・小粒な名作はあっても革新的な作品というのはないのが
 GB市場だったのではないでしょうか。
 もちろんそれが悪いのではありません。
 故、横井軍平氏の「枯れた技術の水平思考」、
 家庭用ハードの作品の移植や
 その技術と携帯機ゆえの持ち歩ける手軽さを生かしたのが
 GBの作品群であり、その代表作が「ポケモン」といえるでしょう。
 最新のグラフィックや高機能でなく
 従来の技術とゲームアイデアで勝負するのが携帯ゲーム機。


・「PSP」「ニンテンドー・ディーエス」は高い性能を持っています。
 従来の携帯ゲーム機とはまったく違う画面。
 SFCからPSに移った時、
 ファイナルファンタジー7の画面を見たときの驚きと同様の差異が
 画面からは見て取れます。
 
・果たしてどんなゲームが発売されるのか。
 従来の携帯ゲームソフトとは違うものになるはず。
 それはPS、PS2のソフトを移植したもの。
 新しい入力機器、新しい画面構成を生かしたもの。
 そしてそれを超える新しい面白さを持ったゲームが発売されるでしょう。
 楽しみです。 




・次にソフト関連ニュースを簡単に。


・「テイルズオブシンフォニア」「ビューティフルジョー」が
 PS2に移植される、となると「バイオハザード4」もかな、
 という事態であり 
 後の注目作は「ファイアーエムブレム」くらいと目され
 今後が危ぶまれているゲームキューブなのですが。
 
・「ゼルダの伝説」の新作が発表されました。

 GAME WATCHレポート http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20040512/nin.htm

 任天堂公式サイト ムービーあり http://www.nintendo.co.jp/n10/e3/gcsoft/index.html

 前作「風のタクト」は様々な要因からワゴンセール¥1980になっていますが
 大きくグラフィックを変えて、「時のオカリナ」調に。
 今度こそ「オカリナ」を越える傑作を期待したいです。

・とは言え、やっぱりその他にこれというものがないのも事実。

 NINTENDO INSIDE発売予定リスト http://www.nintendo-inside.jp/release.html

 気の早い話ではありますが、家庭用次世代機はどうなっているのでしょうか。
 いや当分でないなら出ないでいいのですけどね。
 まだまだGCはこれからですよ。私の積みゲームをみる限り。


・その他にはコナミの「NEO CONTRA」(国内発売予定なし)、
 G−mode(http://www.g-mode.co.jp/)の方がメインで
 名前だけ貸しているのでは、といぶかってしまうゲームアーツ
 「GUNGRIFFON」、といった期待できそうもないところに
 期待してみます。

 

・というわけで2大新ハードがメインだった今回のE3。
 やはりソフトがなければただの箱。ああゲームキューブ
 とはいえあまりたくさん出されてもついていけないし
 なかなか複雑。  
 時間を掛けてもいいので、いい作品を作ってくださいメーカー様。
 
・私はその間に積みゲームを崩したり、旧作を再プレイしていますので。
 もう一生遊べるくらいのゲームは発売されてますから。
 開発する方は、ますます大変ですね。