タッチペンアクションゲーム「キャッチ!タッチ!ヨッシー!」

 ニンテンドーDS ’05年1月27日発売 ¥4,800 ASIN:B0006U8O5M 

 公式サイト http://www.nintendo.co.jp/ds/ayij/


・昨年末12月2日に発売されたニンテンドーDS
 2画面とタッチパネル、それがこの新ハードの特徴。
 本作もそれを活かした作品で、使うのはタッチペンのみ。
 ポーズにスタートボタンを押すほかは、すべての操作をタッチペンで行います。

・ベビーマリオやヨッシーを操作するのではなく、間接的に誘導する
 タッチペンでのパズルアクションゲーム。

・タッチペンアクションが主体。
 「直感ヒトフデ」のように十字キーで代用できそうではなく
 「さわるメイドインワリオ」「きみのためなら死ねる」のように
 ミニゲームの集合でもない。
 まさにニンテンドーDSならでは、のもの。


・上下2画面のスクロールアクション。
 穴に落ちないように、敵に当たらないように
 ゴールへと進んでいくのが目的。

・その特徴的な操作方法は、SFCの
 マウスを使った「マリオとワリオ」(http://www.nintendo.co.jp/n02/shvc/we/index.html
 を思わせるゲームデザインですが
 ステージクリア形式ではなく
 キャラバンSTGのような時間制限スコアアタックと
 バルーントリップのようなエンドレスモードの
 2つを基本に作られています。

・はい、もうちょっとましな例えはないのかと自分でも思います。



ヨッシーを誘導するゲームである、
 そうしてエンドレスモードをはじめ遊んでみると
 ずいぶん簡単なゲームのように感じます。
 敵の多くはタッチペンで円を描くとできるシャボンで無力化できます。
 ペンの軌道に作られる雲は、固定箇所で吹くふきとばしの風以外、
 あらゆる攻撃に対して無敵のバリアー。
 
・けれどスコアアタックモードを遊んでみれば
 これはつまりゴールがないゲームであることに気付きます。
 そう、ヨッシーを誘導してゴールに連れて行くゲームではない。
 ストーリーも何もない。
 エクステンドするわけでもないコインをより多く集め
 敵をいかに効率よく無力化できるか、
 自らのアクションテクニックを追求する限界なきハイスコアだけが目的のゲーム。
 上の「バルーンファイト」の時代でも既にメインモードではなかった、
 ゲーム&ウォッチの世界。


・そうして見ると、とてもとても忙しく難しいゲームです。
 
ヨッシーの攻撃手段のたまごは、ビリヤード状に反射するので
 限りある段数を考慮、
 できるだけ一撃で多数の敵を倒し、コインを回収するよう撃たなければ。 

・2画面の上画面を通り過ぎていく敵やコイン。
 それは取る必要のないスコアアイテム、けれど取らない必要はどこにもない。

・あらゆる敵をスコアにし、あらゆるコインを回収する。
 それを行うのはタッチペンという新感覚。
 画面全体がそのフィールド。たまらなく忙しく難しく、そして面白い。


・敵に触れただけで即ゲームオーバー。
 残機制でも、体力ゲージもありません。
 携帯ゲームらしく、短い時間繰り返し遊ぶもの。
 ただひたすらに、自らの腕を磨き、それがスコアという明確な形でのこる、
 スコアアタックパズルアクション。


・他のモードも、このゲームの面白さを良く活かしたもの。
 上空を飛ぶ敵を倒し、できるだけ短時間にクリアするのが目的の
 タイムアタックモード、
 スコアが残り時間に換算されることで、できるだけ長時間生き残るのが目的の
 チャレンジモード。
 決められたコース内でいかに高得点を出せるかのスコアアタックモード、
 終わりのないエンドレスモード。

・対戦モードはいかに相手より早くゴールにたどり着けるか。
 シンプルですけれども、やはり面白い。 



 これってクリアだけを目指すなら、本当に単純で簡単なゲームなんです。
 でも目の前にコインがある、敵がいる、それをどうにかしてやろうとすると、
 自ら難易度を高める結果になるんですよ。
 コインを見過ごせばクリアはできるけど、高得点のためには取らねばならない。
 その欲との戦いでしょうか(笑)。

 難易度については、多少高いと思われる方もいるかもしれません。
 でも、それを理不尽だとは感じさせない作りになっています。

 要するに、難しくしているのは遊んでいる本人なんです。
 「先に進めない」というのは、制作側が意図して与えたことではなくて、
 プレイヤーが招いたことになります。
 自分がミスをしたということに、納得せざるを得ない作りにしてあるんですよね。 

ニンテンドーオンライン スタッフインタビュー
     http://www.nintendo.co.jp/nom/0502/12/index.html より抜粋)


任天堂は本当にゲームの面白さを分かっている。
 そしてそれをしっかりと作り上げることできる。
 
・ロード時間、遊ぶ上でのわかりやすさを優先しながら上質なグラフィック、
 ストレスのない快適な操作性、面白さを活かすステージ構成。
 ステージバリエーションがよりほしいところですけれども
 エンドレスモードのその先に、果てしなくそれは用意されています。


・さすが任天堂。素晴らしい。
 誰にでも薦められる、そしてゲームマニアも納得の傑作です。



 参考リンク
 レビュー;Nintendo iNSIDE ユーザーレビュー
         http://www.nintendo-inside.jp/review/view.php?id=11328
      気になったネタリンク 「キャッチ!タッチ!ヨッシー!」レビュー 
         http://d.hatena.ne.jp/kanoke/20050204
      拳ノ想イ。キャッチ!タッチ!ヨッシー!(2) - どの辺りが面白いのか。
         http://d.hatena.ne.jp/Riusou/20050202
 攻略サイト;ほしあつめ キャッチ!タッチ!ヨッシー!攻略
            http://dskouryaku.fc2web.com/yossi/
       キャッチ! タッチ! ヨッシー! 攻略情報
            http://www.ne.jp/asahi/web/all-navi/yossi.html