音楽マニアは洋楽を聴く

・新しいゲーム機の発表。どのハードも長所あり弱点も見え、どれが勝つのかわかりません。
 逆に、明らかに駄目だろう、というものもない。
 これは良いことです。


・FC、そしてSFCが築いた任天堂の牙城を、’95年近辺の次世代機戦争が打ち砕きました。
 「バーチャルボーイ」「3DO」「PC−FX」「N64」「セガサターン」、
 そして「プレイステーション」。
 どれが勝つのか、当時誰にもわからなかったけれども
 どうみても始めの3つは駄目でしたでしょう。
 同じように「ドリームキャスト」も、「XBOX」も勝てそうに無いハードでした。
 (ここで「32X」「JAGUAR」はどうした、とか言わないように)



・今のゲームは面白くない。
 シリーズものばかりで新しさが無い。
 よく言われます。


・しかし、今のゲームは間違いなく、20年前より、10年前よりも面白い。
 ゲーム全体を眺めてみれば、中にはもちろん駄目なものもあるけれど
 各ソフトの面白さは明確に向上しています。


・新しいゲームも次々にでています。
 毎週のファミ通を見れば、次の日には忘れられているソフトが毎週何本も
 私たちの目の前すら通らずに消え去っていきます。
 シリーズものであっても、その多くは常に飽きられないために新しい面白さを追求している。
 どのゲームメーカーも努力しています。



・ハードメーカーは過去の失敗の経験を活かし
 次こそは、市場シェアに勝利を勝ち取る、
 あるいは独自の地歩を築いて、常に新しいゲームの面白さを問いかけます。
 失敗しないハードを作る。値段にサービスに競合他社との競争に。
 新しい3ハード、どれもが勝つ可能性を持っている。間違っていません。


・ソフトメーカーは、自社が潰れないためにも
 常に市場最先端に付いていくための努力を惜しまない。
 新しいハード、新しい技術、多大な労力と、博打性のますます高まる
 なまものゲーム市場。
 そこで生き抜くために毎週のように新作を投入し
 売れるため、より良いゲームを作るための工夫を積み重ねて
 そして全体の質は明らかに向上しています。
 昔に比べればどこもが「わかってきている」のです。



・さてユーザーとしてはどうしましょう。
 

・ゲームは時間がかかります。とても全部は遊べません。
 話題になったもの、気になったもの、前作がよかったもの、
 懐具合とゲームに割ける余暇を勘案して、さて、どれを遊んだものか。



・ゲームは産業として生まれて20年間超、
 国内規模では音楽市場と肩を並べるまでに大きくなり
 成熟を重ねてきました。
 (参考;AB2//MEMOPAD:次世代機雑感 http://blog.goo.ne.jp/ab_2/e/8f5fa59055998937d5b1ff561d6ccd36


・音楽では、誰もが好きなものを購入します。
 マニアは洋楽を聴きます。例え英語がわからなくとも。
 エイベックスのユーロビートも聴きましょう。つくりものにも価値はある。
 質の高低ではない。
 ただ、自分がそれを好きなのかどうか。
 そこに価値を見出すかどうか。 


・ゲームもそうあるべきです。
 好きなゲーム、自分が面白いと思うもの、自分が興味を持って価値あると思うもの。


・質の高低は何にでももちろんあります。
 けれどそこに文句をいって見捨てて専門用語を解った気になって洋楽を聴くのではなく
 自分がそれを好きかどうかで、その価値を決めるべき。
 それが正しい価値判断。
 洋楽もJ−POPも演歌も、好きならば自分にとってはそれで良いことです。
 


・ゲームの質は産業としての成熟、市場淘汰、企業努力により向上している。
 遊ぶひとは、ただ、自分が遊びたいものを買い
 そして「面白い」といえば良いのです。


・それが市場をより良く回し
 そしてゲームをさらに発展させ、より面白くして行くことにつながるのです。