2005年のE3

・今年もこの17日から20日、アメリカロサンゼルスで
 世界最大のゲームショー、E3が開催されました。

・去年はこちら。 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20040515
 毎年重大発表が行われるこの機会。
 今回も大賑わい。 
 各社の新ハード機と多数の新作ソフト発表。
 ご馳走山盛りおなかいっぱいです。

 ゲームウォッチE3記事リンク集 http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050520/e3link.htm



・多数情報が出ているので簡単にまとめます。
 まずハード、発売予定順。


マイクロソフトXbox 360」年内発売予定。
 「360」の読み方はあちらでは「スリーシックスティ」、日本では「さんろくまる」。
 紹介記事;http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050513/xbox2.htm
 パソコンのような外観。今の「XBOX」よりは小さくなりました。「PC−FX」のような。

・現行「XBOX」との互換はマシンパワーを用いた強引エミュレートになる模様。
 (http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050518/x360.htm
 有名どころは対応しますけれど無名ソフトは動かないこともありますですことよ。
 これは実際に始まってみないとなんともいえない所です。
 性能はもちろん現行機の数倍だとか。


・次がソニープレイステーション3」2006年春発売予定。
 http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050517/sce.htm
 こちらもPS2と同様にPS1、2との互換性を確保。
 コントローラーがかなり冒険してきた形状。
 PS1のときのように意外と使いやすい、といえるものであるのかどうか。
 本体はどうみてもPCエンジン「DUO−R」だと思う人の数→(2)

・なんといっても現行機トップシェアを引き継ぐのが強み。
 定番シリーズはまず、こちらから出ることになるでしょう。
 性能は後出しだけに「XBOX360」より当然上。
 らしいですが素人にはよくわかりませんよ専門用語の嵐。 


任天堂「Revolution(レボリューション)」(仮称)2006年発売予定。
 http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2005/revo/index.html
 上の2つと違い、まだ(仮)が取れていない、形もすこし変わりますよ、というもの。
 コントローラーもどのようなものになるか未発表。
 端子は上部にGCコントローラー用が4つ。
 かなり薄くて小さく、あえて高性能は追わないアピールのようです。
 PCのターミナルアダプタみたいなかたち。

・GCとの互換保持はもちろん
 FC、SFC、N64のソフトもダウンロードしてプレイ可能。
 どのような形態になるのか不明ですが、ハードディスクはないので
 フラッシュメモリーにダウンロードするのかしらん。
 Xbox Live Arcadehttp://www.xbox.com/ja-JP/livearcade/default.htm)のように。


・そのほかにも、これは新ハードではないですがGBA本体の1バージョンとして
 「Game Boy Microゲームボーイミクロ)」今年秋、国内未定。
 http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2005/micro/index.html
 小さいです。キーチェーンゲームのようなイメージ。
 これは携帯アプリの対抗になり得るのかも。DSは重いしPSPでかいし。
 あえてゲームボーイに触れていないですけれど、GBA専用なのかいかに。


・まず今年年末商戦で「XBOX360」。
 早くて来年半ば、または年末くらいに「プレイステーション3」。
 そのあと「レボリューション」のような順でしょうか。
 「レボリューション」はニンテンドーDSのように
 直前まで隠して一気に発売するのかもしれません。

・「360」は先行のアドバンテージを活かし、欧米で打倒「PS3」。
 日本でも「XBOX」よりは売れそうです。
 「PS3」は現在のシェアを取りこぼさないよう
 できるだけ早く、かつ、豊富なソフトでこれを迎え撃ちたいところ。
 「レボリューション」はどうなるか。DSのように隠しダマがどのようにでてくるか。

三者三様戦略は様々。どれが勝つかはわかりません。
 結構結構。頑張ってくださいませ。 


・気になったこと。
 3ハードともワイヤレスコントローラーであること。

・やめてください。なぜに皆ワイヤレスにするのだ。
 電池を入れろと。切れたら取り替えなさいと。
 その分重くなりますよ。そして高価になりますよと。

・この仕様は本当にやめて欲しいです。
 なぜ長いケーブルではだめなのか。
 そんなに本体のコントローラー接続端子をなくしたいのか。
 なぜすぐそばまで電源が来ているのに電池を入れなければならないのか。
 N64の振動パックは失敗だったとは思ってはいなかったのでしょうか。

・かなりげんなり。購買意欲減。
 ホリ様(http://www.hori.jp/)、今すぐ次世代機のケーブルコントローラー、
 もしくは電池不使用コントローラーを作ってくださいお願いします。



・ソフトも大量に発表。今週のファミ通も分厚く特集。
 いろいろ眺めますと、PCゲームの専売特許であったリアルな洋風グラフィック、
 いわゆる「洋ゲー」ふうのものがとても多い。目立ちます。
 この新世代機ではいよいよテレビでもPCなみの細かい画像が出てくるということでしょう。

・どうでも良いですが、ゼルダ新作『トワイライトプリンセス』。
 (http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050518/nin3.htm
 約して『たそがれ姫』の狼リンク。あちらキリスト教としてはあまりよろしからずでは。
 『大神』(http://www.itmedia.co.jp/games/articles/0505/20/news015.html)もそうか。
 日本だと狼は、神秘的で一匹狼で送り狼で格好良い存在ですが。
 間違えて入っているのはバレッタさんあたりにひとつ。


・個別に行くと、セガの『アフターバーナー風新作』であるとか
 『メタルギアソリッド3サブシステンス』収録の
 MSX2版『メタル』収録はコナミさんありがとう、けれど最初から収録してくださいよ、
 などといわず素直に買います、とか
 やはり『ガンスタースーパーヒーローズ』(http://www.treasure-inc.co.jp/index01.html)、
 あるいはゲームフリークの『スクリュー・ブレイカー』(http://www.gamefreak.co.jp/DEFAULT.HTM
 といったあたりにマニアらしくひねくれた見方で注目です。



・さらにどうでもよい関係ないこと。
 「世界の果ての崖っぷちで」(http://d.hatena.ne.jp/Iron-9/20050517#sannrokumaru)で
 指摘されていましたが、「互換」は上位か下位なのかはっきりしてください。
 ライターのひとによってまちまちです。
 辞書を見ると、どうみても上位互換が正しそうですよ。

・けれど、だれが決めたのでしょうかこの定義。
 主語の取り方でどちらにでも取れて、とても誤解を招く意味づけです。

・そのうちに下位互換が正しい用法となって
 未来の文化庁国語審議委員会で嘆かれるかもしれない、
 と思った2005年E3でした。