・絶対SIMPLE主義:今月のニンテンドードリームは買い!http://blog.goo.ne.jp/daikai-6/e/bf4d7a9367216e15a99965036eb5a941
これはやばい。
早速買ってまいりました。『ニンテンドードリーム』を買うのは随分久しぶり。
ニンドリドットコム http://www.nindori.com/
公式サイトの特集『チラシの世界』(http://www.nindori.com/special/index.html)が素晴らしすぎです。
必見。
・ゲーム雑誌は『ファミ通』を中心として様々に出ておりますが
機種別で現在、GC、GBA、NDSの三種を括って扱っているのが任天堂系雑誌の2誌、
毎日コミニュケーションズの『ニンテンドードリーム』と
エンターブレイン『ファミ通キューブ+アドバンス』(http://www.enterbrain.co.jp/jp/p_catalog/magazine/teiki/famitsucube.html)。
どちらも月刊。
・出しているメーカーで切り分ける。顧客はハードーメーカーで囲われている。
改めて見てみれば不思議な構図です。
・これら2誌をみてすぐ気付くのが、全ての漢字にふりがな、ルビが振ってあること。
子供向けなのでしょう。
内容も懇切丁寧の極み。だけにマニア向けではありません。
インタビューなどで必ず生年と出身地が付記されるのも目を引くところで
読者に対する身近な存在としてのアピール。ひとつの編集技術でございましょうや。
『キューブ+アドバンス』と『ニンテンドードリーム』を比べると後者がより高年齢向け。
毎日コミニケーションズはエンターブレインと並びデザインがきれいでよろしいです。
・折角でありますから普段より\200高い\690、\490の価値はあるのかと本誌を読んでみましたが
やはり微妙。
ひとによりゲーム雑誌に求めている情報は違う。その意味で私にとって興味を引かない内容。
全166ページフルカラー、見やすく分りやすいデザイン、読みやすい構成。
けれど内容の薄さを感じる。
攻略記事が少ない。わずかに3作分。月刊誌でこれいかに。
それだけ需要が少ないということなのか、それとも攻略本で稼ぐためなのか。
・そして何より、他誌のように点数評価がないこと。
編集部クロスレビューも読者感想コーナーもなく、皆一列平等の扱い。
であるがゆえに逆に片寄っている、という見方もあるようです。
wiki「ニンテンドードリーム」 http://ja.wikipedia.org/wiki/ニンテンドードリーム
関連;All Aboutニンドリ編集長に一問一答! http://allabout.co.jp/game/gameboy/closeup/CU20040506B/
・他誌では当たり前にある点数をつけての評価付け。それがない。
そこが特異。
ある意味で読者の意向に沿っているのか、その意向を作り出しているのは誰なのか。
そのあたりの違和感が面白い雑誌でございます。
・では本題の「GBA完全ソフトカタログ」。
'05年末までに発売予定のGBAソフト全758タイトルを紹介。
1作毎2〜1/6ページ、画面写真3点以上、簡単な概要紹介。
発売日、販売メーカー、定価、プレイ人数、対応周辺機器と
メディアクリエイト(http://www.m-create.com/jpn/index.html)の推定販売本数(百位四捨五入、'05.9.23現在)付き。
・これが雑誌一冊おまけ付きで\690は安い。安すぎます。
1252本の『ファミコンプリート』(三才ブックス・絶版)が¥4600でしたから
かなり素晴らしいお値段。
間違いなくオークションですごいお値段が付くでしょう。
毎月21日発売。早めの確保を。
・この手のは他に
『ファミリーコンピュータ 1983-1994』ISBN:4872338030
『セガ・コンシューマー・ヒストリー』ISBN:4757707894
『セガ・アーケード・ヒストリー』ISBN:4757707908
『メガドライブ大全』ISBN:4872338804
『サターンのゲームは世界いちぃぃぃ!―サタマガ読者レース全記録』ISBN:4797311738
『ドリームキャストは世界いちいいい!―ドリームキャストソフト&周辺機器完全カタログ』ISBN:4797317213
とまあ、いろいろありながらもマニアの要望に答えてかセガばかりに片寄っていたので
今度のGBA本は価値が高いです。
・それが雑誌付録程度の扱いであるのが、所詮欲しがるのはマニアだけというところか。
PCエンジン本とかスーパーファミコン本、他のハードも是非欲しい。
・紹介の仕方が独特です。
ジャンルごとにわけて、基本的に販売本数順(シリーズ作品は一箇所にまとめて)。
このあたりが『ニンテンドードリーム』らしさ。
紹介文も同様平等の扱い。その作品の出来不出来にはまったく触れず。
紹介位置と広さは売上が決める。
50音順に並べたなりに、公平平等へのこだわり理由は何。
・ジャンル別に分けられているのも面白いです。
圧倒して多いのがアクション、次にRPG、その次がアドベンチャー、アクションRPGの順。
STGなどわずか13作品。対戦格闘とレースも少ない。
画面が狭くても良いジャンル、持ち歩くのに適しているジャンル、
はてまた作るのが面倒、出しても売れそうにないジャンル、
実にいろいろ見えてきます。
アクションがまず来て、次に一番人気のRPG、そしてアクションと正反対のアドベンチャー。
ジャンルごとの上位10作品表もあり、それを見比べるだけでも興味深い。
・巻末の販売本数ベスト100を見ると100万本を超えているのは
『ポケットモンスター』の5作品のみ。
10位が67万5千本、50位が26万5千本、100位が14万5千本。
全758タイトル、山は頂点のみ飛びぬけて高く、他はなだらかに広がっている様子。
・簡単に作れてそこそこの売上。それが
MTO(http://www.mto-power.com/)やカルチャーブレーン(http://www.culturebrain.co.jp/main.htm)、
タカラ、トミー、バンプレストなどの子供向け作品メーカーを成り立たせる理由でしょうか。
そしてコナミ。130本近くで全体の1/6。
出しすぎ。まさに下手な鉄砲も数打てば当るという奴ですか。
もっともそれ以上にトーセ(http://www.tose.co.jp/jp/index.htm)やナツメ(http://www.natsume-game.com/cgi-bin/hp/index.cgi)などへの
下請け仕事が多そうな感じではございますけれど。
・さて、ゲーマーとしてこの中からいかに良いゲームを掘り出すか。
『逆転裁判』やトレジャー作品の他にも日の目を見ていない良作も多数あるはず。
・けれど『どりるれろ』は遊んでも『カービィ』は買わないし
『MOTHER2』は名作と知っていても『ロックマンエグゼ』は買わないわけだし
『グラディウスジェネレーション』はなんだかんだいっても良いといい、
ファミコンミニ懐かしいと買っては積み、
そして『ポケットモンスター』は見なかったことにする。
・こちらを見向きもしないハードであるという思い込みがマニアにあって
そちらを見向きもしないわけ。
・ゲームは面白ければ良い。
任天堂ゲームは間違いなく「良いゲーム」だし
コナミ会長上月景正御大は山内御大と並ぶ経営者の鏡であることを認めるにやぶさかでないながら
けれどやはり「ニンテンドードリーム」に違和感を感じるのは
歳のせい、といって逃げるには私はまだ若いんだぜと言いたくなるゲームマニアの今日この頃。