アーケードゲームと家庭用ゲームの違いは何か


・というわけで、いまさらながらアーケードゲームにお金を注ぎ込んでいます。
 社会人でなければとてもできない所業。業が深い。

・以下は現状のアーケードゲームについての簡単なメモでございます。


・2005年末現在のアーケードゲーム情勢は
 業界1位であるセガの分類によると、以下のように分けられます。
 ついでに主なゲームタイトルも付記。何でこれが入っていないのだ、とか言わないように。
 
 ・ビデオゲーム 
  対戦格闘 『鉄拳5』『機動戦士ガンダムSEED連合vs.Z.A.F.T. 』 
  STG    『エスプガルーダ2』『式神の城3』『虫姫さま
  パズル  『テトリス』『ぷよぷよフィーバー
  アクション『パワースマッシュ』『メタルスラッグ
  麻雀   『麻雀格闘倶楽部4』『MJ3』『兎』『対戦ホットギミック』
  クイズ  『クイズマジックアカデミー3』
  トレーディングカードゲーム 『三国志大戦』『WCCF』『Quest of D
 ・アップライト・体感ゲーム 
  レースゲーム『スリルドライブ3』『マリオカート アーケードグランプリ
  ガンSTG   『THE HOUSE OF THE DEAD 4』『コブラ・ザ・アーケード』
  リズムゲーム太鼓の達人』『beatmania 2DX12』『pop'n music 13』
 ・メダルゲーム 違いがよくわからないので略
 ・プライズマシン 『UFOキャッチャー』
         『プリント倶楽部』類はナムコ曰く「ジャンル:全身シール機」らしい
 ・キッズゲーム・その他 『甲虫王者ムシキング』『オシャレ魔女 ラブ and ベリー


 関連リンク セガ http://www.sega.co.jp/location/home.html
       コナミ http://www.konami.jp/am/#video
       ナムコ http://www.namco.co.jp/aa/list/catalogue-f.html
       他、タイトー アトラス バンプレスト SNKプレイモアなど

・こうしてみると、やはり当たり前ではありますが
 アーケードはアクション要素を持つゲーム、
 つまり数分で終わってもそれなりに楽しめるゲームでなければならないのだな、
 と感じます。


・大きいゲームセンターであると
 まず入り口にキッズゲーム、太鼓の達人、レースゲームがあり
 一番良いところにプライズとプリクラ類。
 奥に入って『三国志大戦』『WCCF』。そしてメダルゲーム
 やや規模小さく音ゲー、ガンSTG、レースゲーム。同規模で対戦格闘。
 必ずあるのが麻雀。大概『格闘』『MJ』両方。そして『マジックアカデミー
 隅のほうにその他ビデオゲーム

・小さいゲームセンターでは対戦格闘がメイン。『pop'n』が置いてあるところも多い。
 対戦格闘、ビデオゲーム類は古くとも固定客が着くことが多い模様。\50台も良く見る。


・関係者ではないので、それぞれの購入費用、売上利益の関係などはまったく分りませんが
 置いてあるゲーム構成はおおむねこのような感じであるかと。
 プライズプリクラ、メダルゲーム、麻雀、大型筐体、対戦格闘、
 それぞれ付く客層が違い、これらの扱いでお店の雰囲気が決まってくるようです。 




・基本的にビデオゲームが主戦場、
 パチンコパチスロ麻雀メダルゲームは全く興味なしであるところの私。
 従来のビデオゲーム、『スト2』からの対戦格闘と音ゲーから
 いつの間にやらメダルゲームが増えたものだな、と思うのですが
 その変化の象徴が『ダービーオーナーズクラブ(以下DOC)』です。


・競走馬育成シミュレーション『ダビスタ』の育成部分を簡易化し
 いつのまにやら『8』まで来ている『ギャロップレーサー』、
 古典的には『ファミリージョッキー』の、レース中指示を組み合わせたのが『DOC』。
 アーケードゲームであるのにデータ保存が出来、長く楽しめる。
 最初\300。調教は\100だがレースは\200。
 1回\100以上の金が、育成ゲームであるだけに、繰返し継続して回収できる。
 両面から革新的な内容でありました。 

・アーケードでいかにして『スペースインベーダー』から20年来の1回\100から脱却するか。
 その答えのひとつがR-360のようなアミューズメント大型筐体、
 でなくプレイデータ保存であったわけですが
 『DOC』その内容自体はそれほど革新的ではありません。

・PC用に『オンライン』が作られたもののアーケードでは続編がなく
 メダルゲームスターホース2』(http://sega.jp/arcade/stah2/home.html)に
 置き換えられている、ということはつまり、
 家庭用ゲームとアーケードゲームメダルゲームはどのように違うのか、といこと。


・『DOC』は例えばPS2に、移植可能なゲームであります。
 その後、アーケードにおけるプレイヤーデータ保存は
 『バーチャファイター4』を始めとして当たり前のものになっていきました。
 しかしどれもグラフィックやオンライン対戦に落ちるところはあっても
 家庭用ゲーム機で同じことが出来、同等のものが遊べる。
 ということはゲームセンターで遊ばなければならない理由はない。


アーケードゲームであるからこその価値とは何か。
 家庭用機との性能差が縮まって、1回\100問題以上に切実になったのがこれです。

・まず現状は整備済み専用回線によるストレス無いオンライン対戦こそがそれでしょう。
 『クイズマジックアカデミー』(http://www.konami.co.jp/am/qma/qma3/)の意義は
 まさにそこ。
 クイズゲームが対人戦であるという一点にでも大きく価値を持ちうるという例です。
 そしてネットワーク対戦麻雀もそうなのでしょう。私麻雀できないので多分ですけれど。

・『マジックアカデミー』は以前かの切込隊長も挙げておられましたが
 (http://column.chbox.jp/home/kiri/archives/blog/main/2005/04/07_040455.html
 問題ジャンルが「学問」「雑学」「芸能」「スポーツ」「アニメ・ゲーム」なのです。
 偏りすぎだ。「芸能」「スポーツ」「アニメ」はさっぱり分りません。
 つまりそういうひと、日々テレビを見、新聞をよく読み、
 世間の話題なら一通り話を合わせられるという方々向けなのでしょう。
 知らないことは答えようがない。
 実に良く出来たゲームですが向かない人には徹底的に向かないゲームです。
 トップクラスは連続80問正解とか見るに、ひとそれぞれ人生いろいろ。

ナムコが『カウンターストライクネオ』(http://csneo.com/index.html)を持ってきたのも
 『鉄拳5』と『アイドルマスター』では取り残される危機感か。
 『ドラゴンクロニクル』はすっかり撤去第一候補であるし
 『ドルアーガオンライン』(http://www.druaga-online.jp/top.html)はどうなることやら。
 このイラストは『東方文花帖』 (ISBN:4758010374)で描いていた、
 唖采弦二さん(http://www20.big.or.jp/~a-fun/sub/main.htm)という方ですな。
 なんてよむのだろう。 


・話がそれた、つまりです。
 家庭用機にできないアーケードだけのものとは何か。
 いろいろあります。

・プライズ。プリクラ。ガンSTG音ゲー。家には置けない大型専用筐体であるからの価値。
 大勢で多くのゲームが同じ場所で遊べる価値。
 PS2のようにそれ単体では何も出来ない箱を買う必要がない、
 初期投資無くゲームが遊べメンテナンスフリー、
 飽きたら面白くなければ途中で止めて遊んだ分の値段だけで済む、という価値。

・物の特性、遊ぶ場としての有り方、そして掛かる手間と費用。
 いずれも家庭用とは違うところです。
 だからアーケードゲームセンターがなくなることはない。


・また逆にもいえます。
 なぜアーケードゲームは短くて高いのか。 
 多くが1回3分\100であるようにできているのか。
 というようにしても、アーケードゲームが、でなければならないところも
 見えてくるところでございましょう。
 メダルゲームとパチンコとカジノの違いであるとか。リアルマネートレードとか。

・お金を賭けるほど有利である。であってはいけなかった従来に対し
 それを後戻りできないところまで変えてしまったのが『DOC』。
 お金と時間。アーケードは大人の遊び場でございますことよ。




・以上がアーケードゲーム素人による現状認識。


・私はビデオゲームゲーマーでありました。であるからし
 アーケードゲームではいままでその多くに手を出してこなかったというのは
 興味がなかった、関心がなかった、お金が掛かりそう、
 音がうるさい、煙草が嫌だ、きっかけがない、
 1番にはお金が無い、
 という辺りがその理由ですが
 ゲーマーとして唱えている、面白いは正義。という良く出来たキャッチコピーに沿うなら
 その他にも手を出してみるべきなのでございましょう。
 大勢が遊んでいるのだから面白いのであろうし。

・ただお金が掛かる。
 お金が掛からないのがゲームという趣味の良いところ。
 1回飲みに行く金額で何十時間、何週間も楽しめるという破格のコストパフォーマンス。
 それがアーケードゲームでは通用しない。
 そこがこちらに慣れない身にはとても痛いでございます。  

・趣味にいかほど時間とお金をかけるべきか。ひとそれぞれ。
 私は今までより少しだけ、お金をかけようかと思います。


・『機動戦士ガンダム0079カードビルダー』はセガ開発の模様。
 けれど私まったくガンダムに興味ないのでございます。微妙。
 取り合えず次のアーケードゲームは散々話の種に馬鹿にしてきた
 ナムコの『アイドルマスター』を予定。  
 その次が『Quest of D』か。
 とはいえもう年末ですので来年にご期待ください。
 それまでに『アイドルマスター』撤去されないことを祈ります。