『ユーゲーNo.23』

 http://www.microgroup.co.jp/ug/

・こちらは360でないXBOX特集。この差別化が『ユーゲー』らしさ。他にない明確さです。
 今回の『ゲーム批評』は今までとは違う意味で面白かったのですけれど
 『ユーゲー』は相変わらずの特定読者に読ませる記事。
 けれど深くない。そうでなく、業界裏事情などゲームの関連からゲームを見るのでなく
 面白いゲームをこれが良いあれが良いと様々に並べ立てるのに徹した潔さ。
 『ゲーム批評』という看板の手間がここではもとめられないところが成功であったのでしょう。
 と、並べてみると思います。



・巻頭特集「Xbox360発売記念 好きだぜ!Xbox 〜俺たちの宝箱〜」。
 久々に登場した原田勝彦さんが書きまくっておりますお勧めXBOXソフト。
 後ろ向き大逆走こそ『ユーゲー』の味。大変おいしくいただけます。


・ここで「俺とXBOX」というお題でひとつ書かねば、という感じでありますが
 このサイトを見てお察しのように私あまりXBOX動かしていないのです。
 あまり書くことがないであります。何かなんというか申し訳ないような。
 ぶつくさいってないでさっさとゲームを遊ぶべきであるような。


・というわけでXBOX360を買うべきでありましょう。
 互換公式情報(http://www.xbox.com/ja-JP/games/backwardcompatibilitygameslist.htm)を見るに
 最低限は遊べるようであるし。

・もっともこの表が今後増える保障はありません。
 XBOX買っておくべきは前提。

 初代Xboxは間違いなく今が買い時であろう。
 元々の数が絶望的なまでにないので、これ以上待ちを続けると
 恐らく目ぼしいソフトはほとんど手に入らなくなるはずで、
 アクションやFPSが好きならば今すぐ買いに走るべきである。
  (世界の果ての崖っぷちで http://d.hatena.ne.jp/Iron-9/20060120#haloより)

 持っていないならば今すぐ買いに行くべきだ。店頭に残っている新品はあとわずか。
 それにほら重いし。遠くへ探しに行くのは大変ですよ。




・2特集「いろいろあったね。コントローラ・スピリッツ」。
 過去の特殊コントローラー振り返りと
 マニアの憧れゲーム関連機器メーカーHORI(http://www.hori.jp/)開発へインタビュー。
 HORIには長らくお世話になっております。
 もっとも私の場合あまりコントローラーは買わないのですが。
 弘法筆を選ばずの逆。どれで遊んでも下手なことには変わりない。 



・ゲームにはコントローラーがついています。最初は今のテレビやDVDリモコンと同じ様に
 適当な代物でありました。
 しかし、ゲーム機には良い入力装置が必要なのだ、という事実は
 実際始めにゲーム機をつくった時点で気が付かれた事なのでしょう。
 当たり前に当たり前のようにあるゲームコントローラーですが
 改めてみると、何とも珍なるものであります。
 両手で握りやすい形状で出来ていてボタンがいくつも付いている。
 AとかBとかマルとかバツとかスタートボタンとかわけわからない。


・DSで『大人のDSトレーニング』を遊んでみるとわかるのです。
 なぜコントローラーはあるのだろう。
 なぜこういう形をしているのだろう。

・PCでRTSFPSを遊ぶとき、キーボードとマウスで操作します。
 アーケードの『カウンターストライク ネオ』(http://www.namco.co.jp/aa/am/vg/counterstrikeneo/)も
 そうであり。ナムコ適当過ぎ。
 なぜでしょう。キーボードとマウスなど操作しづらくて仕方ないではないか。

・ゲームを遊ばないひとにとって、ゲームコントローラーはそうなのです。
 どのボタンを押せばどうなるかわからないコントローラーなど論外である。
 ひとつのボタンが複数の働きをこなすだけでも理解不能であるのに
 同時押しやフレーム単位の入力待ちなど異次元世界である。


・汎用ゲームコントローラー。ゲーム機本体や携帯ゲーム機についてるそれ。
 20年以上何千万、いや何億と製造しているのに理想最高といえるものがない奇妙なもの。
 このデジタルガジェットの魅力もまた、ゲームの魅力。大切なひとつであります。

 

・そのほか。
 ライター登竜門のWS『WILD CARD』レビュー。
 『ワイルドカード』は『サガ』シリーズの河津秋敏さん製作ということで微妙に注目なのですが
 これといった記事がなかったなか、雰囲気わかりやすく良い感じです。
 河津さんはスクウェアに入っていなかったらどうなっていたのでしょうか。
 ひとつ間違えば独創的だが駄作を連発する製作者として扱われていたかもしれない。


・「ファミコン必勝本」スタッフインタビュー。
 「ヒッポン」の方が通りが良いかも。
 『ドラクエ』のマスターズクラブなどは結構売れていたのではないかと。
 マニアとしてはベニー松山「小説ウィザードリィ 隣り合わせの灰と青春」。
 独自の味ある雑誌でありました。
 その流れの一部を『ユーゲー』が受け継いでいるのかもしれません。
 
・この種、読者と編集部の空気が馴れ合い出なく上手に噛合ったゲーム雑誌は
 ネットが当たり前にある中で成立するのは難しい。
 それも『ユーゲー』の味として大事にしていって欲しいところであります。