・これといって興味を引かれる新作が相変わらずこのごろないなあ、と
ゲーム屋さんまわって増えたのはワゴンソフト、結局積みゲームの山。
それでも一時期より大分減って30本くらい。現在つまみながら崩し中。
そんななかで、すぐ今回はなしに出せるのはゲーム本であります。
本は遊ばなくても読んだだけでわかった気になれて実に楽なり幸せであることよ。
ゲームは時間を掛けて遊べてしまうところが欠点だ。
・買ってきたのは『グリムグリモア ザ・コンプリートガイド』(ISBN:4840238979)と
やや旧聞に属して恐縮の『ヴァンパイア グラフィックファイル』(ISBN:4862331246)。
今回はこのあたりをメモ代わりの内容で。
・『グリムグリモア』の方は唯一の攻略本である。
全96ページで\1890。さすが電撃。メディアワークス。角川書店。
いくら内容間違っていようがファミ通の方がましだと言いたくなる。同じ角川でも。
・しかしもっとも、設定資料とか予約特典テレカイラストとか攻略まで含め
96ページで足りてしまって問題ないゲームの方に問題あるといえるのかもしれない。
けれどこれは、感想(http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20070616)に書いたように
『突撃ファミコンウォーズ』と同じく、対戦要素のないRTSだから、
ゲームが奥深く広く展開しないゆえ、
また『ファミコンウォーズ』ほど水平に枯れていないから、なのであり
だから欠点ではなく、そしてゲームの出来は申し分ないのである。
100ページに満たない本に\2000くらい払えてしまってまったく問題ない程度に。
・ヴァニラウェアの売りである見た目要素はA4オールカラーで充分、
ゲーム内容説明も要を得て簡潔無駄がない。
ゲームが値段分以上楽しめたならば問題なく買える一冊であります。
うむ買って良かった。そしてしまう。
・おつぎは今更カプコンの対戦格闘『ヴァンパイア』のヴィジュアル設定資料本。
表紙は西村キヌさんの一枚。『カプエス2』(http://www.capcom.co.jp/newproducts/consumer/cvss2/characters/cap.html)
などの春麗さんあたりも凄かったですが
さすが人外であるところのモリガンさんは腰周りが、なおさらにもう凄いことに。
それは輪郭の可愛らしさではなく、筋肉のうち、ニクというよりスジから成る人体の
この場合人体外の存在、「ダークストーカー」という形状に在る美であります。
・中身の方は『ヴァンパイア』主絵師であるCRMKさんによるものがもちろん主。
ですが、画集、設定資料集としてはやや中途半端、
もうひとつどちらつかずな内容でありまして、お値段見て微妙であるかもしれない。
何しろいまや、この本よりずっとお安く
『ヴァンパイア』全作収録の『ダークストーカーズコレクション』(ASIN:B000JJDO00)が
買えてしまうのだからして。
・本より安い。ゲーム内には設定ギャラリーもあるし、何しろゲームが遊べるのである。
圧倒してゲームの方がそれで楽しめるのだけれども
けれどこの手の設定資料本というものは
テレビに近寄ってしげしげ眺めなければいけないものを
手元において所有できる所に価値があり
そしてゲームを立ち上げなくともしばしば眺めてみたときに
ふとそのゲームに触れてみたくなるためにあるものなのだ。
・攻略本としてはベントスタッフの『オールアバウト』(ISBN:4885544742)に任せ
誘うものとして本棚に置く一冊でありましょう。
そして『ヴァンパイア』の面白さについてはいまさら言うまでもないのだし。
対戦格闘はマリオのようなアクションやSTGと同じく
古いから駄目になるものではない。
そのゲームだから面白いのであり、同じものが出ないから楽しめる。
・眺める。そしてしまう。けれどどちらも時折取り出してまた眺める。
そして時折ゲームを取り出して、楽しむのであります。
・しかし『ヴァンパイア』全作が\2000で買えてしまえるのだから困ったものだ。
だから新しいゲームをする気にならないのだ。
本当に今持っているゲームだけで残り一生遊べそうだ。
・と思うところだがそうでもないのである。
ゲームというのは飽きる。遊んでいると飽きる。
誰かと一緒に遊んだり対戦相手がいたりすればいつまででも遊べたりするが
遊び道具でありながら自己完結出来てしまえるゲームは、その内飽きるのである。
困ったものである。お金がかかって仕方がない。
けれど、そういう飽きないようになっているゲームの遊び場として
ネットやゲームセンターがあり
ゆえにそこに置かれるからこそ価値を持つというゲームがありえるのであり
そしてまただから、そうでない場所にあるゲームは飽きるがゆえに
変わらなくて良いと思えてしまえるものですら捨てて、常に新しく更新され続け
楽しみ続けられるのだ。
・ついでにもう一冊。埋もれたゲーム探しに、眺めて楽しむ資料本として。
『DSソフトオールカタログ』。
『Nintendo DREAM』(http://www.nindori.com/books/index.html)が
以前のGBAソフトカタログ(http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20051029)と同様
今回はDSソフトのオールカタログを出しました、との情報を得て
本当に今更でありますが買ってまいりました。
ついでにせっかくだから、本誌も読んでみましたけれどもやはりおまけ。
WiiとかDSが子供向けにしか見えない不思議。
大多数のひとはゲーム雑誌なんか読まないのであり
熱心に読むような層はゲームをたくさん買うひとともまた別なのである。
・カタログは今回もジャンル別に、推定販売本数順に並んでおり
文句ない配列の美を感じることが出来る次第。
ジャンル別での「教育・学習」の多いこと。
家族で複数所持も当たり前の本体売れ行き。それら前例の無さが窺えます。
そうそれがDS、これが任天堂ドリーム、というものであるのでしょう。
・それに対して恋愛シミュレーション分類のが3本しかない意外とか
『だれでもアソビ大全』(ASIN:B000BAFX2O)が69万本なのに
『Wi-fi対応 世界の〜』(ASIN:B000NOFWQU)が3万本というのはなぜに、とか
一方で『麻雀格闘倶楽部DS』(ASIN:B000IZLSLC)は6万本か、なるほどなどなど
これがこれだけ売れててこれがこれだけなのか、
このジャンルはこうであれはこうでこのタイミングで出たからあれに対してどうで
だからしてこれがああしてああで、これがああでしてこうであるあるとかとかは
いくらでもあるのでありますが
おおむねそのあたりはゲーハー板な、その界隈の皆様にお任せしまして
ここは素直に『三国志大戦DS』が14.4万本売れていることを言祝ぎます。
・14.4万。『脳トレ』が合わせて777万、『ポケモン』が500万に対して
14万も売れているのだから、たぶんすごい、のではなかろうか。と思われる。
・これぞハードが10倍売れさえすれば5万本のが50万本売れる可能性があり
専門誌が子供向けでも『コールオブデューティー3』だってそれなりに売れるかも、
という法則発動なんでありましょうか。
いやでもけれど、『世界樹の迷宮』が8.6万本、『仮面幻影殺人事件』が3万本、
『カドゥケウス』が2万本というのは
少しでも話題になりさえすれば、ゲーム機本体はみんなが既に持っているゆえ
売れやすく在る、というのは間違いでないように思います。
ファミコンほど、埋もれそうなものが埋もれがたくなりつつあると願いたいもの。
・もとい、これを書いているひとがなぜか3本持っているとかに関わりなく
『世界樹』の160%以上売れている『三国志大戦DS』、
450万本『ニュースーパーマリオ』に対しその3%も売れている本作に
まだの方はそろそろ手を出してみても良いのではなかろうかと控えめに言いたい。
コーエーの手垢にまみれた三国志なんかより百年戦争に燃えるからして
『ブレイドストーム』のためにPS3買っちゃうぞ、とか
セガを選ぶ違いの解る玄人なら『ガリア戦記』を選ぶよね、などと
書いている場合ではないのでありますよ皆様。
・それにしても3%。任天堂は恐ろしすぎるでありますことよ。