・今年も年末です。
今回は昨年同様に、遊んだけれども感想を書くほどではなかったもの、
書く機会がいろいろとなかったものを
まとめて取り上げてまいります。
なお並び順は、評価順におおむね沿っております。おおむねです。
・感想を単独で書かなかった理由はそれぞれいろいろなのですが
書いているひとにとって、あまり面白くなかった、楽しめなかったものが
ここに含まれてしまうのがやや問題。
面白くなかったのだからきちんと遊ばず、その分だけ面白さに気付けていない。
つまりけなしていても、必ずしも駄目な作品というわけではないのです。
見る目がないのです。面白がろうとして楽しめなかっただけなのです。
・しかし、たいした内容のサイトでもないゆえ飾る必要もない。
間違っていても、その時そう思っていたことを書く。
こういうひねくれた見方もできなくはない。そう思っていただいて
そういう趣旨の所とご容赦くださいませ。
- 出版社/メーカー: アクワイア
- 発売日: 2008/06/26
- メディア: Video Game
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・ありがちなRPG。『ウィザードリィ』的昔懐かしシンプル仕様。
つまり予算がない中で工夫してRPGを作ってみました系。
これといって良いところがなく、いろいろ至るところ欠点が目立ちます。
これを作った方は『世界樹の迷宮』を遊ばなかったのだろうか。
比較してこの出来で良いとなぜ判断できたのだろう。不思議です。
- 出版社/メーカー: セガ
- 発売日: 2007/12/13
- メディア: Video Game
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・3D調のステージを飛び回るアクションゲーム。
\980で買ったのですが、それでもどうかと思うほど酷い。
見た目が駄目。ロードが長い。リモコンコントローラでの新操作モードもいまいち。
10年前のセガサターン版から進歩がない。
『マリオギャラクシー』と比較すると、あらゆる面で劣っていて
この値段扱いもわかります。
アクションゲームとしての部分だけみれば変わっていないので
独特の操作感を楽しむ用、それなりに楽しめますが
せめて見た目をもう少し何とか、作り直して頂きたい出来であります。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2007/09/20
- メディア: Video Game
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・マリオの名がつくサッカー風ゲーム。なのにワゴンセールで同じく\980。
ふうであってフットボールではありません。
フィールド、というかコートは狭く
Wiiリモコンを用いた快速パス回しを楽しむところがこのゲームの眼目で
『ウイニングイレブン』ではなく『バーチャストライカー』より。
というより、バスケットボール、せめてアイスホッケーにすべきもの。
・なぜサッカーにしたのか謎です。フットボールをテーブルボールのように
単純化したかったのかもしれませんが
狭くするとそれだけキーパーが止められないことの説得力が薄れるからこそ
あのフィールドの広さが、アイスホッケーではあの速さが必要なのに。
・それからロードは長めです。
そしてなぜ任天堂はこのゲームにマリオを使わせたのかが、本作最大の謎。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2006/07/13
- メディア: Video Game
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・アニメ絵のAVG。なぜDSのAVGは同じような種類の絵柄が多いのだろう。
題材はハッキングであるけれど、キーボードのないDSでは
ソーシャルハッキング形式にするしかない。
といってもちろんコマンド入力型AVGにするわけにもいかず。
題材選択が中途半端。謎解き自体もこなれていない。
あえて本格的にPCでハッキングAVGを作れば面白いかも。
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2007/07/12
- メディア: Video Game
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・Wiiコントローラー振り回しチャンバラアクションゲーム。手が疲れます。
剣の許される軌道が、わりに少なめ。判定が厳しい。
必殺技ももう少し何とかしていただきたい。
さらに各ステージが長過ぎではあるまいか。
・『ドラクエ』なので、剣を振り回すだけでなく
RPG風に街中を歩き回る過程もあるのですが、この部分は蛇足気味。
剣を振り回すことだけを主体にしたアクションゲーム、
『リンクのボウガントレーニング』(ASIN:B0014YQF4Q)のようにすれば
良かったのではないか。
といってしまうと終わってしまうゲームであります。
面白くしようの余地はあると思うのですが。
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2008/12/11
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・3Dパズルゲーム。 一言で言うと知恵の輪。
立体的に作られたステージを周囲から視点を変えて見まわすことで
エッシャーのだまし絵のように、構造的にはつながっていない箇所同士を
つながって見えれば、つながっていることにする、というルールで解くパズル。
・アイデアは面白いのですが、ゲームとして売るのには合っていないと思います。
無料で遊べる携帯用アプリくらいの規模より大きくしようがないゲーム。
ジグソーパズルや15パズルをテレビゲームで遊んでも面白がれない。
パズルゲームの難しいところです。
DS西村京太郎サスペンス 新探偵シリーズ「京都・熱海・絶海の孤島 殺意の罠」
- 出版社/メーカー: テクモ
- 発売日: 2007/10/11
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・長いタイトル。ミステリーではなくサスペンス。
いわゆるひとつの「火曜サスペンス劇場」的なAVG。
ゲーム雑誌でプロデューサーのかた曰く
「次にどこへ行けば良いのかわかるアドベンチャーゲーム」。
推理をしている気にさせる見ているだけのゲーム。
コンセプト通りに良くできています。素晴らしい。
・舞台が京都、熱海とかである必要が全然まったくないのも素敵です。
おそらくヒロインの湯けむり入浴シーンを付けたかったのでしょうが
年齢制限付きゲームというのは
背伸びしたがりお子様イメージになるのが残念ですね。
- 出版社/メーカー: グローバル・A・エンタテインメント
- 発売日: 2008/11/13
- メディア: Video Game
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・普通のRPG。 なんというかお金かかっていなさそうです。
特に大きな欠点はなし。
SRPG風のマス目戦闘で、「待機」ではなく
次のターンで敵が指定マスにくるとクリティカルダメージという「待ち伏せ」が
目につく工夫。
他は特筆することはなし。全然褒めていないようですが
特に最後までひっかかるところがない、欠点がないところが
この作品の美点と言えましょう。
これで何か良いところ、キャラクターとか設定に魅力があれば
十分評価できるものになると思われます。
- 出版社/メーカー: KEY
- 発売日: 2007/09/28
- メディア: DVD-ROM
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これまでこの種のゲームは、『カノン』『エアー』とも最期まで読み通せず
途中で投げ出しておりましたので
今度こその決意をもって読み始めたのですが、やはり挫折しました。
なぜ読めないのだろう。
選択肢がなくて、残り分量がおおまかに分かってさえいれば
どんな文章でも目を通す自信はあるつもりなのですが。
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2008/11/27
- メディア: Video Game
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・ワラワラ軍隊の「パタポン」たちを指揮。
前進、攻撃、守備的攻撃などの指示を、BGMに合わせ4拍子の入力で行う。
例えば前進なら□□□○。攻撃なら○○□○。
連続して入力成功するとフィーバー状態になり、攻撃力守備力が上がります。
という基本ルールのリズムゲーム。
・リズムゲームだから当然ですが、正確に押し続けることができれば
あっさりクリアできるし
できないひとはいつまでたってもできない。
そういうものだから仕方がないのですが、これ以上どうしようもないし
かといって入り口を広くすれば『リズム天国』のようにしかなりようがない。
そして工夫すればクリアできるようにしたら、リズムゲームではない。
当然だ。そういうものです。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2008/02/28
- メディア: Video Game
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・協力型アクションRPG。
『モンスターハンター』みたいなものをDSでも出したい、といううちのひとつ。
制作はモノリスソフト。またお前か、というくらい
モノリスソフトさまには知らずに毎度お世話になってしまうのですが
いつもながら微妙なでき。
単純すぎる。当身ガードと攻撃キャンセル、浮かし連携でパーティバトル。
基本に忠実。DSでこのジャンルならこうなるだろうなという以外ではない。
駄目ではないですが、しいて良いところもない。
・任天堂やモノリスソフトが悪いのではなく
この単純さに満足できないひとは、お客様の対象外。
でも遊んでみなければわからない。そこがゲームの駄目なところです。
METAL GEAR AC!D 2 PSP the Best
- 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント
- 発売日: 2006/11/16
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・ステージクリア型SLG。
移動、罠、武器など様々な種類の行動がカードになっていて
ステージごと、そのカードを組み合わせ、デッキを組む。
ターンごとにデッキからカードが手札として引かれ、その手札から行動を選択し
敵基地に潜入していくというもの。
『パワードール』のような印象で、仲間の機体編成でなく事前デッキ構成で
行動に制限があるというSLG。 『パワードール』とか古過ぎですか。
・ありそうでなかなかない作りで、詰むような理不尽さもなく出来も良い。
これがなぜ楽しめなかったかというならば
PSPというゲーム機にあっていないからなのである。
重い。狭い。情報が見にくい。
なんてわがままな。TVに接続できる型のPSPを買えばよいではないか。
ということで3が出たらきちんと遊びこみたい作品であります。
むしろ本シリーズより遊びたいかも。
『東方地霊殿』
・公式サイトとかは省略。ゲーム屋さんには売っていないPC用同人STG。
いつもの東方STG。安定です。
出来は悪くないのですが、なぜ感想を書かなかったかと言えば
特に目新しいところもないから。
STGという枠組みに今さらいちいち目新しさを求めるのもどうかと思いますが
それがこのサイトの書き方なのです。そういうようにしか書けないのです。
・それでなおひとつ書くならば、より多くのひとが手に取れるよう
XBOX360のライブアーケードなどで出してくれると良いかと思います。
作者の方は商業的制約なく、自由に作りたいのでありましょうけれども。
- 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント
- 発売日: 2008/10/23
- メディア: Video Game
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・はっきり書いて、絵につられて買ったのですが
今初めて公式サイトを見て、壁紙を光速でダウンロードして充分満足しました。
素晴らしい作品だ。
・とかと冗談はさておき
いつもの『悪魔城』。2D横から見る形式アクションゲーム。
いわゆる探索型で、セーブしてステージごとひとつづつ越えていく形式。
普通の出来です。絵が凄く綺麗でもなく、お話が良いわけではなく
ダンジョン構成が凝っているわけでもなく
ボス敵の攻略パターンを見つけて倒す、伝統的アクション。
駄目ではないが、しいて良いところもない。
遊べば楽しめます。しかし目新しいこともない。
なくて良いのではなく、STG同様なければならないのですが
しかしもはやこの種のゲームに書けることがない。
バイオハザード4 Wiiエディション Best Price!
- 出版社/メーカー: カプコン
- 発売日: 2008/05/29
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・Wiiのリモコンコントローラでこれを遊ぶと面白かろう、と買ってみたのですが
GC版を存外覚えていて、あまり楽しめなかった。のでここにあります。
まだ遊んでいないならもちろんGC版でなくPS2版でもなく、このWii版がお勧め。
『バイオ4』自体はとても良くできたアクションゲームです。
GC版の感想 http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20060216
- 出版社/メーカー: セガ
- 発売日: 2008/08/07
- メディア: Video Game
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・AC『三国志大戦』Ver.3.02をもとにした移植作。リアルタイムSLG。
前作に比べ操作しやすさが向上。部隊方向指示が即座にできる。
また縦置きから横置きに変わり見やすくなりました。
DSのタッチパネル仕様上、一度にひとつの部隊しか操作できないのが
アーケード版に対して決定的な違いなのですが
それ以外は充分に良くできています。
1人用モードも単体で遊びこめるし、WiFi対戦の切断対策もあり。
細かな調整もきちんとされていて文句なしの出来。
・それがなぜここにあるかというと
『三国志大戦』についてはこれまで散々書いて褒めたからであり
それでも未だに遊ぼうとしない方には
もはや言葉がございませんゆえ。
『三国志大戦』を遊ばずにゲームについて語るのは
横山秀夫作品を読まずにミステリについて
野尻抱介作品を読まずにSFについて語るようなものだと思うのですが。
微妙な例えだな。
『ポータル』
http://www.xbox.com/ja-JP/games/p/portalxboxlivearcade/
・XBOX360のライブアーケードで購入可能。
なお『オレンジボックス』(Z指定 ASIN:B00151GO5I)にも収録されております。
・3Dパズルゲーム。
3Dフィールドの照準で狙える場所に通り抜けフープ(http://ja.wikipedia.org/wiki/通り抜けフープ)を
射撃して壁に貼り付け、設置することができる。
フープは入口用と出口用があり、2つの空間はフープがある限り永久的に接続される。
この機能を利用して仕掛けを解き、ゴールまでたどり着くことで
ステージをクリアしていく。というゲーム。
・ありそうでないゲームです。
2Dで言うと『マリオとワリオ』のような、
迷路にゴールまでラインを見出して適宜誘導する、という種、
3Dでは『ゼルダ』系のアクションアドベンチャーのどれかにありそうですが
ありそうでなかなかない。3Dだからこその仕掛け。見事なアイデア賞です。
しかもこれ以上何かするとわけわからなくなるので
さらに何かを付けくわえようもなく、フォロワーも生まれようがないかもしれない。
ちなみにとても酔いやすいゲーム。アクションゲームではないのに酔います。
立体、3Dであることをこれ以上ないほど活かしたパズルゲーム。
これ以上書きようがないのでここにあるのですが。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2008/07/31
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・BGMのリズムに合わせてボタンを押す、のではなくタッチペンをふりふりするゲーム。
それだけだが、本当にそれだけなのに楽しい。
こういうところはさすがに任天堂です。
タッチペンを使った操作も、ボタンを押すより広がりがあって良いです。