『戦国無双3』と『チビロボ』

kodamatsukimi2009-12-20



・今回は「この一ヶ月くらいに遊んだゲームとか」という題名にして
 題名の通り、ここのところ遊んでいたゲームについてまとめて感想を書くことで
 埋めようかと思ったのですけれどもやめにした。


・まず、なぜ複数まとめて感想書こうとしたかというと、
 遊んだどれもがもうひとつ面白がれず、あまり書くこと思いつかなかったがゆえ。
 書くことなくとも短文でも適当に書けば良いようにも思えますが
 しかし実際書いてみると、面白がれなかったゲームには文句しかつけられず
 駄目出しは書いていて不快。こんなことをしているくらいならゲームを遊んでいたい。
 またなぜこんなもののためにさらに不快にされなければならないのかとより不快。
 こんなことはやめだ。

・このサイトは、このゲーム面白かった、と思ったこと書きたいから書くところであって
 ゲームを遊んだ記録でなく、批評してゲーム業界発展寄与する意図もないのである。
 文句しか思いつかなかったゲームについての感想はばっさり削除。
 私もそのゲームについて忘れることにいたします。
 ただ製作会社に対する悪印象は残るけれど。


・一応、ひとこと駄目なゲームに共通する駄目なところについて書くならば、
 ゲームとして面白いか以前の品質問題。出来の悪さ。

・どうすればより出来良いゲームと言えるかというと、簡単なことであります。
 ロードが短いことである。絵がきれいなことである。
 ゲーム機の電源を入れてから実際に始まるまでの時間が短いことである。
 ゲームソフト側で音量調整やキーコンフィグを必ず用意することである。
 文字を表示して読むものなら表示速度を変えられることである。
 絵や音はきれいで豪華で効果的なだけでなく、ゲームの邪魔をしないことである。

・こういう、誰もがそうであった方が良いと思えることの出来ていないゲームが
 未だに店頭で当たり前の顔をして並んでいる。それが情けない現実なのである。


・とはいえそもそも、面白がれないゲームを選んで買ってきて
 わざわざ文句いうほうも無駄である。
 けれどもちろん買うときは、
 面白そうだから、出したお金に見合うだけ楽しめそうだからと選ぶのである。

・つまり20年以上ゲームを遊んで未だ自分がどういうゲームを面白がれるか、
 事前情報だけで判断できないのである。
 感想を何年もネットに書いていてけれど自身の好みも自分で把握していないのだ。
 ごらんのありさま。まったく困ったものであります。


・以上、前置きという名の、内容薄いことに対する言い訳終わり。



戦国無双3(通常版) - Wii

戦国無双3(通常版) - Wii

 公式サイト http://www.gamecity.ne.jp/sengoku3/

・今更この無双シリーズがどういうゲームか説明不要とは思いますが
 題名通り、戦国時代とか三国志の有名武将を操って
 一騎当千万夫不当に戦場で敵をばったばったとなぎ倒すアクションゲーム。
 このシリーズ買うのは数年ぶり。
 あまりこれまでと変わっているだろうとは期待して買ったわけではないのですが
 もちろんやはり全く何も変わっていない。
 変わらず欠点はいろいろあるけれど、なんとなく延々遊んでしまうゲームであります。
 これでキャラクタが魅力的なら文句ないのだが。
 書いているひとが少ないのか、全部同じ話に見える。


・さてこのゲーム、どこが楽しいかというと
 特に難しいことなくボタン連打しているだけで
 ゲーム内の誰より強く、最初から最後まで活躍できるところでありましょう。
 能力成長したり武器防具獲得したりそれを改造改良したりできるのですが
 そんなことしなくとも、ゲーム中どんな敵も自分に勝つことはできないという最強感。

・例えばSTGなどでは、画面を覆う巨体と弾幕のボス敵よりも、
 残機制やアイテムが道中になぜか落ちていることがなくとも、
 自身が操る自機のほうが強い。アクションゲームとはそういうものなのですが、
 このゲームは、自機性能を最大限に引き出す技術、工夫を特に必要とせず充分最強。
 ほぼ無敵モードの空疎な楽しさとたいして違いはありません。

・けれどほぼ無敵で良いのです。
 様々な分野の作品による描写で、既にキャラクターが確固確立支持されて
 有名な素材題材舞台を使うことで、アクションゲームとしてでなく楽しい。
 それは攻略ということをするために自機を性能で使い分けるのでなく、
 キャラクタの違い、それにまつわるお話を楽しむ視点のみで選ぶところから明瞭。
 クリアするために遊んでいるのではなく、お話を体験するために遊んでいる。
 選択肢のあまり意味ないアドベンチャーゲームのように
 アクションゲームとしても遊べるRPGというのが主な楽しみ方。

・そこが延々長々ずるずると遊んでしまう理由。
 今回もひとりひとりは5戦と短めの話ながら、人数多いので
 全員終えるより飽きる方が先。だから量的不足なし。
 使い分けるわけではないから性能差がそれほどなくてもまったく問題ない。


・また、最強ほぼ無敵に最初から最後まで楽しめる、という
 アクションゲームでなくとも良いアクションゲームであるということは
 決して頭から否定される悪いことではない。

・例えばリズムゲーム。BGMに合わせてテンポ良くボタンを押すゲームですが
 この種のゲームにゲームオーバーは必要ないのではないか。
 『スペースチャンネル5』に無敵モードがありましたが
 あれはただ見ているだけで、操作はしなくとも良い。
 それは違う。
 操作して失敗判定がでるけれど、途中で終わらず最後まで行けるモードがあって良い。

・その場復活回数無限コンティニューは、
 その方法でだけ遊んでたちまち消費されてしまう懸念あるため導入に慎重は必要ですが
 選択肢の意味が薄いアドベンチャーゲームでも、
 違う意味で謎を解いている気になれるように
 違う意味でアクションゲームを遊んでいる感を、楽しむことはできる。
 そういう遊び方をする、できるアクションゲームもあって良い。
 1人用アクションゲームならば必ず検討に値するのではなかろうか。
 そしてそこをきちんと押さえているところが、
 何より無双シリーズの広く支持されるところです。


・ではどこが欠点かというと、戦場が戦場らしくないところ。
 自分以外はただそこに立っているだけで、近くによれば攻撃してくれるけれども
 そうでなければいつまでたっても何もしない。
 戦局を我が活躍で塗り替える快感、というものは
 共演する他の皆様があまりに非協力的なため道化同然のおかしみしかなく味わえない。

・これは仕組み上、無双シリーズ無双シリーズである以上、どうにも仕様がない。
 他のひとたちも積極的に動き回り盛り上げて欲しいのならば
 オンラインゲーム(http://www.musou-online.jp/index.asp)にするしかないが
 もう明らかに別のゲームである。
 戦況を自身の活躍で動かしたいなら
 ターン制でリアルタイムでもシミュレーションゲーム風にするしかない。
 無双でない方のコーエー三国志』や『三国志大戦』を出すまでもなく
 これももちろん無双シリーズとは別物。
 少人数で魔王を倒す風ゲームでも『シャイニングフォースネオ』系のように
 同様の無双感を味わえるゲームはできるけれども、
 やはりそれは別のゲームというほかない。


無双シリーズの良いところ、楽しいところである、
 簡単操作で歴史上の戦場を駆ける最強無敵武将感を味わえるという要件を満たしつつ
 より面白くするにはどうしたら良いか。
 敵を強くするわけにはいかず、現実を参照しても地味になるだけ、大変難問で答えなく
 ゆえに無双シリーズは、量が増えみためきれいになったくらいしか
 変わっていないのである。変えるところがないのだ。

・変える必要があまりないから変わらないのでもある。
 よりきれいに、ロードを短く、画面分割しての協力モードなどはぬかりなく押さえ
 使える武将を増やし、つまりより多くのひとが多くの時間楽しめるならば
 前よりより楽しめなくとも、同じだけ楽しめることでも良いのではなかろうか。


・もちろんそれで良い。無双シリーズはそれで良いのですが
 それでは変わらず面白がれないし
 それにより面白くなることが悪いのではない。
 それがどうすれば成るか、どうすれば無双シリーズを面白がれるのか、
 遊んで好き勝手文句言うだけの自分にはわからないのだから世話がない。



おかえり! ちびロボ! ハッピーリッチー大そうじ!

おかえり! ちびロボ! ハッピーリッチー大そうじ!

 公式サイト http://www.nintendo.co.jp/ds/b62j/index.html

・最初に書いておきますと、このゲームは面白いと思えなかった。
 出来が悪いわけではなく、自分に合わない作品、買うものを間違えた例であります。
 以前のGC版から評判よさげなる感じのおもむきであったながら
 もうひとつ踏み切る要因なく、遊ばずにいた間隔のほうが正しかったというべきか。
 自分でその位を把握していなければ意味ないですけれども。


・どういうゲームなのかというと、
 手のひらサイズのロボ視点で、家をすみずみ掃除してまわるゲームである。
 コンセントにコードをつないで掃除機でゴミをとり、大きめのゴミはゴミ箱まで運ぶ。

 見た目の雰囲気は3Dになって以降の『ゼルダ』のような感じで
 大きめで視界開けた巨大ダンジョンをうろついて
 そこかしこに用意されている課題を解いていくようなつくり。
 アクション仕様のアドベンチャーゲーム、とでもいうようなジャンルのそれ。
 ひとつひとつ課題をこなしていくごとに、出来ることが徐々に増え、
 行動時間や範囲や手段が広がって、家をどんどんきれいにしていく。

・適当な類似作品を挙げるなら『グランドセフトオート』のような箱庭ゲーム、
 用意された広い舞台で課題をこなしつつその合間で許される自由を楽しむゲーム。


・特にどこが駄目というところはなく、良くできているゲームだと思うのですが
 この前に書いた協力型オンラインゲームが嗜好として駄目なのと同様、
 こういう管理された自由ゲームは苦手。まったく楽しくない。
 そしてまたシリーズはじめて遊ぶ作品であるにも関わらず、
 まったく目新しいところなく面白がれない。


・これは銃の照準を合わせるのと、間合いを調整して剣振りまわすことの
 どちらが好きかと同じ、好みの問題ですが
 解かなければならない課題を解くのは一度で良く、
 答えがわかっているならば次から省略できないアドベンチャーゲームは勘弁願いたい。

・ゲームに何を求めているかにもよるのかもしれない。
 例えば『グランドセフトオート』をまったく楽しいと思えないのは
 車で街を自由に走り回ることを、同条件下決められたコース上で早さ競うことに比べて
 楽しいと思えないからであります。
 つまりレースゲームなら楽しいがこのゲームでは楽しくない。

・前者はRPG、その役割を演じること自体に楽しさがあるものであり
 後者はその評価を、操作の上手さとして得点付けされる競技、
 アクションゲームとして働く違いがある。
 車を運転するならテレビ画面の中でなく外でするほうが楽しい。
 というよりテレビ画面の中で運転することは楽しくない。
 つまりRPGとして車を運転するということを楽しいとは全く思わない。
 けれどレースゲームを楽しくないとは思わない。
 例えば『戦国無双』は、戦国時代の武将を操れることだけが面白いのでなく
 より上手く武器振り回すことで、より良く活躍したと評価されることも楽しいのだ。

・家を毎日掃除する、その行為を繰り返すことが
 本作の場合、アクションゲームとして楽しくない。
 より上手く操作してもゲーム内で評価されない。有利にならない。
 上手く丁寧に、広大な家という舞台に張り巡らされた仕掛けを順序良くほどいていく、
 謎解きというアドベンチャーゲームとしては楽しめるが
 それをゲーム内で行う手段が楽しくない。
 『グランドセフトオート』でいうなら車の運転が楽しくない。
 総じてRPGとしても『チビロボ』は『グランドセフトオート』と同じく楽しくない。


・しかし問題は、そういうゲームであることを知らず買うことであります。
 そして、そういうゲームだとは思わず買ったひとには楽しめない、
 ゲームとしての欠陥にある。
 『戦国無双』が最高難度にしてもアクションゲームのみとしては楽しめなく、
 リズムゲームは操作技術がある程度以下のひとにとって楽しめないものであるように
 『チビロボ』は単純作業の繰り返しをすることで、
 ゲーム内世界での自分をつくりだしていくことを楽しめないひとには楽しめない。 


・あらゆるゲームが、すべてのひとにとって、
 楽しめるものでなければならないなどということはない。
 そんなゲームしか存在できないならゲームは存在できない。
 事前ふいんきからの期待に対する齟齬は何にあっても存在するものだが
 しかしゲームの場合にも、多くのものが表現され得るようになるに従い、
 今後も次第に広がっていくは止むなしなのだろうか。
 
・ゲームは変わり続けなければならないのか。
 そうでなくては面白くないか。楽しくないか。
 そんなことはなのだが、それを楽しむためには、購入代金の他に
 適当な情報入手、購入選択が必要なのも、これまで以上に変わらず確かである。