2009年前半くらいに遊んだゲームとか

kodamatsukimi2009-07-09


・遊んだけれどもこのサイトに感想を書いていなかった作品について。
 すなわち『幻想水滸伝 ティアクライス』『風雲大籠城』
 『スペースインベーダーエクストリーム2』『勇者30』の4本。

[DS][RPG]『幻想水滸伝 ティアクライス

 公式サイト(音注意)http://www.konami.jp/gs/game/genso/tierkreis/ ASIN:B001ELJWG2

・「クライシス」ではなくティアクライスtierkreis)とは
 「危機」ではなくドイツ語で黄道十二宮のことらしい。
 星座。何かすごく懐かしい概念であることよ。


コナミRPG幻想水滸伝』シリーズを遊ぶのは『2』以来。
 梁山泊という名称と仲間が総勢108人ということだけは有名な中華のお話「水滸伝」を
 洋風英雄伝説、つまり良くあるRPG風にしたシリーズであります。
 なぜそれに今更手を出したかと言いますと
 もちろん『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』同様、絵が目当て。
 公式サイトから壁紙を神速でダウンロード。
 終了。

・しかし一応ゲームの本体も一応ゲーマーとして買ってきたので遊んでみました一応。
 中身。前時代風。プレイステーション時代くらいのゲームです。
 そとみ。『テイルズ』シリーズ風。街とか野原とかにおける風景の区別がつかない。
 ちなみに初代『テイルズ』と初代『幻想水滸伝』はどちらも
 発売が1995年12月同年同月。SFC。14年前。
 いろいろありましたよね生き残れて良かったですね作品ではなくコナミナムコが。


・さて「水滸伝」と付くからにはこのシリーズ、仲間が108人いるわけです。
 イベントの都合上、選択でどちらかしか仲間にならない場合とかもあるので
 必ず一度に全員揃うことはないのですが、ともかく用意されてはいる。
 それぞれに装備用意して戦闘して育てて使い分けていくわけですRPGですから。

・仲間だけでそれだけいて、当然対になる敵方も相応の人数がいて、
 それぞれに対応するイベントがあって、そのためには街も迷宮も沢山必要で、
 とても大変なゲームになる勢いなのですが
 けれど何百時間もかかる超大作RPGというわけではございません。

・簡単です。ひとりあたりの内容を薄くすれば良いのです。
 同じ中華小説「三国志」とついでに戦国武将も出てくるコーエーは『無双OROCHI』の
 使用可能登場人物は79人らしい。つまりそういう感じであります。
 確かに大勢仲間に出来る。それぞれを使える。個性もそれなりにある。
 けれど普通のRPGにおける仲間が持つどらまを期待してはいけません。

・主要人物はそれでもわりとそれなり出番があるのですが、それも最初のうちだけ。
 基本的に主人公以外は遊ぶひとの好みで使い分けられるので
 すごく選択肢の幅が広くてすばらしい、とも言えますが
 それだけ幅が広くても何とかなるのだから、ゲームとしては推して知るべし。


・戦闘も見た目だけでなく旧式なやりとりであるし
 Wi-Fi通信での仲間交換も、性能差がそれほど付けられないから実用性薄。
 性能で個性つけられなくとも、出番がないから個性が見分けられなくとも、
 みかけと設定とわずかな仲間同士の会話から
 人物関係が作り出す広がりを創造できれば良いのですが 
 それにしても108人は多過ぎである。
 108人攻略対象がいる恋愛シミュレーションゲームみたいなものを想像いただきたい。
 作っていてこれはどうかと思わないのだろうかコナミ
 水滸伝と付いてるからにはひっこみつかないのかコナミ

・人数を12人位にして戦闘もせめて『テイルズ』くらいに段階もたせて
 さらに見かけにせめてもう少し差別化を図れば普通に遊べるRPGになると思うのですが
 そこまでする必要もないということか。


RPGと呼ばれている、ロールプレイングという名前からはつながりが良くわからない、
 『ドラクエ』みたいなこういう仕組みは独特のものがあります。
 無自覚なように既存のそれを流用して作られているものを見ると
 それがなぜそういうように出来ているのか、とても不思議です。
 なぜ、仲間たちは主人公とともに戦うのか。なぜ、全員が一度に行動しないのか。
 なぜ、敵を主人公たちだけが倒せるのか。なぜ、敵は倒されるようできているのか。
 そういうように出来ている。
 RPGというのは不思議です。


[DS][SLG]『風雲大籠城』

 公式サイト http://nnsystem.jp/dairojo/ds/ ASIN:B001PR14KM

・こういうゲームはタワーディフェンスとかいう分類なのだそうである。
 なぜ塔。塔といえば電波塔と広告塔くらいしか思い浮かばないのですが
 がいこくにはRPGに出てくるような塔が実際あるのだろうか。
 そういえばあれらはなんのためにあるのでしょう。謎だ謎だ。

・こういうとはどういうかは、上の公式サイトを見ていただくと
 大体おわかりになれるかと思います。最近は動画がお手軽にみられて便利です。
 敵が城に攻めてくる。城内の自陣に部隊を配置して迎撃。
 敵部隊は基本的に自軍に攻撃できない。自軍の攻撃を耐え忍んで本丸へ遮二無二突撃。
 本丸へ規定以上敵の侵入を許したら負け。その前に敵を殲滅できれば勝ち。
 文字通り殲滅。すごいかずの戦死者が出るゲームであります。
 味方の損害はゼロなのに。思わず無能極まりなしの指揮官に率いられる敵方に同情。

・出来ることは敵を倒すことで得られる軍資金を使用しての、部隊配置と強化のみ。
 激簡潔。
 とはいえ、出来ることが少ないからといって面白くないというわけでなく
 ぷちぷち敵を一方的に潰していく楽しさはなかなか良くできているのですが
 兵種も少なく採り得る選択は限られていて、あまり深みというのはないゲームです。


・前回感想を書いた『A列車で行こうDS』は
 街に線路引いて列車を走らせて建物建てて街を発展させるゲーム。
 列車の運賃と建物建てて売る差額を遣ってまた建てる。
 できることは街を大きく広げることだけなのですが
 しかし深みがあって楽しいゲームです。

・ゲームというものは、ただ課題を終えて最後まで解くことをする遊びではない。
 その過程を楽しむものであります。
 クリアするだけなら簡単だ、ということはそのゲームの面白さに関係ない。
 解こうとするときに、工夫することで、いろいろなありようが得られることが
 テレビ番組をみたり本を読むのと違い、ひとと話したりするのと同じく
 ゲームの楽しさです。

・『A列車DS』は、ゲームとしての解き方は一直線ですが
 見かけのうつくしさという数字で適当に表せない性能にもこだわると
 どこまでも深くなる。自分が満足するところまで遊びこめる。
 けれどタワーディフェンスは、ある点数以上であれば合格であるという物差し以外に
 得点や経過時間などの適当に表せる数字でしか、ゲームであることを表現できない。
 その種の入門編てきな内容の本作『風雲大籠城』は
 それ以上の要素が用意されていないので、浅い。


・けれどしかし、それも一方的な見方でありましょう。
 得点の算出式や経過時間を踏まえつつ、うつくしく勝つことにこだわることは
 どこまでも、自分が満足するまでできる。
 対戦すれば、敵はあえて合わせてくれないから
 満足は近づき時に足るとも、満ちることはない。

・ゲームにある楽しさのどこに面白さを見出すかは、遊ぶひと次第である。
 良くできてあるべきではある。
 かといって好みであるとは限らないし興味が持てるとも限らないし
 面白いと思えるとも決まらない。 


[ACT][DS]『スペースインベーダーエクストリーム2』

 公式サイト(音注意)http://www.taito.co.jp/csm/sie2/ ASIN:B001PO5IE8

・スペースインベーダ―である。30年前のゲームであります。
 元祖シューティングゲーム。攻撃弾単発。連打しても押した数だけ出ません。
 宇宙人が攻めてきたので問答無用に迎撃。
 たまに出てくるUFOを撃つとなぜか高得点である。
 そういうきまりなのである。

・「スペースインベーダー」という、とても単純な仕組みを題材に
 どれだけ良いものができるか、挑戦したゲームです。
 同じ種類の敵を連続して倒すことによって
 特別加点だけでなく狙いの強化アイテムが得られる高得点への攻略要素、
 連射が出来てはいけないことを仕方なく利用した
 ボタンを押す効果音が背景音に影響するリズムゲームのような仕組みなど、
 これまでの様々なゲームでみられた工夫が多々見られて
 とても感心するゲームであります。
 頑張って作っている感が伝わります。

・しかし『スペースインベーダー』なのである。
 なぜ敵の種類も機動の幅も少ないのか。なぜ自機は派手に機動できないのか。
 しかもDS。画面が小さい。2つ画面があっても両方見る余裕はない。
 本体を保持しつつ攻撃ボタンをテンポ良く押し続けるのがつらい。重い。
 いろいろ限界を感じるゲームであります。


・ではどうしたら良いのだろうか。アーケードで派手な弾幕をぶちまけば良いのか。
 それでは『インベーダー』ではないではないか。
 元祖のどこが面白いか。弾幕を避けるのではなく敵を狙い撃つ感覚だ。
 そこが差別化。テンポ良く狙って、撃つ。
 『リズム天国』などを範に、撃つ行為の楽しさをつきつめる。

・30年かけて熟成してみました。
 それでこのありさまとみるか、いまだからこそこれが面白いのか、
 それとも可もなく不可もなく。
 ボタンをテンポ良く押すのが楽しい。
 それはアクションゲームにとって、当たり前のことである。
 しかし、当たり前を当たり前にすることはなぜか、難しい。


[PSP][ACT]『勇者30

 公式サイト(音注意)http://www.mmv.co.jp/special/game/30/ ASIN:B001QXDJA8

・30秒で魔王を倒すRPG、のようなゲーム。
 時間制限が30秒。その間に雑魚敵倒してレベル上げて街で武器買い
 ダンジョンなどでイベントこなして魔王も倒す。
 街の中では時間経過ないのですが、移動中はもちろん戦闘も全てふくめて30秒。

・もちろんそれではゲームにならないので
 敵倒したりして稼いだお金は、武器買うだけでなく、時の女神像にお捧げすることで
 時間を元の30秒までもどせる仕組み。
 つまり『ミスタードリラー』のエア補給のような
 アクションゲームのタイムアタックモードにおける残時間加算アイテムが
 RPG風に処理されているゲームなのであります。


・魔王といっても大魔王の部下である魔王が大勢いて
 各地域、つまりひとつのステージごとに部下魔王を倒していく構成。それが30。
 制限時間を戻すとゲーム内時間もその時まで戻る。魔王に滅ぼされた街も復活。
 それでいて実行済みのイベントはそのまま。
 時の女神つえ―である。

・時間を戻すごとにどんどん必要金額を上げるがめつくノリ良い女神さまをはじめとして
 みかけだけでなく、つくりみながドラクエRPGのパロディで
 PCエンジン版『天外魔境2』に並ぶほどの高速処理戦闘や
 ひと勝利ごとレベルがぽんぽん上がるテンポの良さで
 いささか変化には欠けるものの、こ気味良く楽しめるアクションゲームです。

・他にも魔王が部下を召喚して戦わせたり
 王女がレースゲーム風に部下の神輿で走りまわったり
 騎士がとにかく制限時間一杯敵から逃げ続けたりするゲームもありまして
 どれも小粒ながら手を変え品を変え、30秒の制限時間というくくりを活かした構成が
 携帯ゲーム機に合ったお手軽かつ、そつのないアクションゲーム集。
 PSPらしい一品。



・さて、このゲームが面白いところは、アクションゲームであるのに
 それなりにRPGてきな楽しさも味わえてしまえるところにあります。
 1ステージにたいてい街はひとつかふたつで
 30秒だから描けるイベントも限られているのですが
 さくさく続けて何ステージも遊んで事件をどんどん解決していると
 普通にRPGを遊んでいるのと変わらないここちがしてきます。

・敵に常勝する楽しさ。レベルが上がって強くなる気持ち良さ。
 稼いだお金で武器を選び能力上昇。
 勇気と気転と選ばれしものが得る女神さまの加護を武器に
 行く先々の街々で事件を次々解決、魔王を連破して世界に平和を取り戻す。
 ゲームのつくりをりくつでみるならアクションゲームのようである。
 しかしこれはぜんたいRPGなのではなかろうか。


RPGというのはなんなのだろう。
 ロールプレイング。役割を演じるゲーム。
 話にきくテーブルトークRPGというのではその通りだ。
 『ウィザードリィ』はそのテレビゲーム化だ。
 けれども『ドラクエ』みたいな
 「勇者」という「職業」である神に選ばれし英雄という役を演じるゲームは
 冒険の結果である成果は同じように成ることはあっても
 そもそもその動機が違う。みているところが違うのだ。

・「ひとは、誰かになれる。」
 勇者にもなれるし名もなき村人として生きる役割にもなれる。
 ゲームを誰かと競って解こうとするならば、役割を演じることだ。
 より良く早く解くために作られた役割が、ゲーム競技には決められている。
 しかしそれ以外の全てで役割は、誰も決めてくれるひとはいない。
 それを踏まえて、役割を演じるゲームはある。


・楽しめる面白い良くできたゲームとはどういうものか。
 わかりやすく遊びやすく長く深く幅広く、多くのひとが好んで興味を持って
 共に楽しめるものである。
 勇者になって冒険する役割を演じる遊びをRPGという形式で作って
 それが多くのひとに好まれ共遊されることで
 これが大勢においてRPGだということに思われるようになったのが
 『ドラゴンクエスト』のようなRPGだ。

・『ドラクエ』では、RPGとは、勇者という役割を演じるゲームであり
 勇者とは何かを自ら問い直すけれども
 結局そこから動かないので『ドラクエ』のようなRPGのままである。


・見渡す限りの世界があって、ひとはそこにいる誰かになれる。
 それがRPGの概念であり
 通信環境がゲーム機でも標準装備されることで
 テレビゲームのRPG内世界にも、RPGというものは適用されつつある。
 20年続いた『ドラクエ』のようなRPGは、20年後もそのままあるか。
 『スペースインベーダー』から30年。
 ゲームは変わり続けていて
 しかし進歩がないようであり
 けれど楽しく、面白い。