デモンズソウル

Demon's Souls(デモンズソウル) PlayStation 3 the Best
公式サイト(音注意)http://www.jp.playstation.com/scej/title/demons-souls/
まずこのゲームが良いところは舞台の雰囲気。
いわゆる中世ヨーロッパ風の亡者とデーモンの彷徨う滅びた国。
山の頂は無駄に規模巨大な城。遥か眼下に城下町。
そこへ挑む主人公の武器は右手に剣、左手に守りの盾と魔法と奇跡の技。
その身体能力は常人とさして変わらず
複数の敵に囲まれれば待つのは死。
高いところから足踏み外して即死。
ボス敵の一撃を受け損ねれば即瀕死。
主人公特権の加護で生き返ることは出来るけれど
英雄物語と成り得るかは唯彼を操る我が手に掛かる。

ロボとか銃とか協力とかが苦手な私にとって、実に魅惑な設定世界。
年齢的にスクウェア調やアニメ絵ゲームと想定客層がずれているだけとも言う。


城とか地下迷宮とかホラーな洋館風とかのステージがあり
それらを少しずつ探索、アイテム拾って敵倒して「ソウル」稼いで
「ソウル」を換経験値してレベル上げて強くなったり
換金して武器鍛えたり修理したりする。
そういう掛けた手間時間分、知識が付き強くなり奥へ潜れるようになる、
というRPG風なところと
敵と一対一になるよう逃げて間合い取り
攻撃見てから避けるか盾で受け
剣や槍や斧で斬ったり突いたり叩いたりする、
あるいは魔法や矢で遠間からぺちぺち削る、
昔風な1人用アクションゲーム風なものとの組み合わせで出来ている。

レベルや装備による強くなり方も、雰囲気に合わせ地味で味わい深く
3Dチャンバラアクションも質実剛健、デジタル入力受付風。


死ぬと戻り復活。獲得したアイテムや倒したボス敵情報は残るけれど
お金と経験値を兼ねる「ソウル」は、死んだその場に残される。
もう一度そこまで辿り着ければ回収可能だけれど、着けなければ上書きされる。
前の落としてきた「ソウル」は消える。

敵は決まりきった行動しかとらないのでアクションゲームとしては単純だけれど
強さはこちらと変わらない。そして数は向こうのほうが多い。
盾で正面からの物理攻撃は防げるけれど
後ろからの矢で仰け反り硬直、している間に正面や側面から攻撃されてお陀仏。
連続攻撃コンボ中やローリング回避中の無敵判定発生は無い。

ようするに、敵は頭わるいけれど自分も強くはないので
こちらの頭がうっかりしているとあっさり死ぬ。
ざっくり斬られたあと沸いた頭で「ソウル」回収に赴くと
冷静だったその前回より手前で戻りポイントが上書きされる仕組みなのである。
オートセーブなので遊んだ総時間は無駄なく記録されるのですが
このうちレベル上げにも武器強化にも使われず
消えていった「ソウル」と時間の比率は、思い出したくない値。


攻撃を受ける時のスタミナゲージの役割や
3D剣と魔法アクション操作における入力キー割り当てなど
感心するところは多いものの
多分おそらく既存のものを自分が知らないだけである。
フロムソフトウェア製ゲームを充分遊んでいないだけである。
既存と比べてみたいなで比較するほど自身の記憶に最近自身がない。
こういう雰囲気のゲームが好きで
アクションとRPG部分の組み合わせ、疲れた頭で遊ぶに鞭打つ仕様へ感心。
久しぶりに末永くゲーム棚に飾っておきたい作品であります。