好きこそゲームの上手なれ 下手でもゲームは楽しめる

kodamatsukimi2004-08-16



・この面白さを是非味わって欲しい。
 友人に本、マンガ、ゲーム、自分の好きなものを押し付けたことが
 誰しもあることと思います。

・大概興味なさげに扱われます。
 興味がないのならば仕方がない。
 自分の身にしてみても、まったく興味ないものを押し付けられてもありがた迷惑です。


・ゲームの場合、また違う言いかたをされます。
 「ゲームは苦手だから」「へただから」
 そんなことない、やればできるよ。
 そういってもなかなか反応がありません。


・そもそもゲームの「上手いひと」「下手なひと」はどう違うのか。
 ゲームに上手い下手などはない、とは、もちろんいえません。
 近所のゲームセンターを覗いても、 違います。
 上手いです。
 けれど「上手いひと」からすれば、彼らは下手なのかもしれません。
 その差はどういうものか。


・たとえば、ゲームのジャンルによっても上手い下手は異なるでしょう。
 上手い人は何をやっても上手いものですが
 ゲームは幅広い。
 アクション、シューティングといったところは得意な人も
 RPG、シミュレーションとなると同じようにはいきません。


・RPGの上手いプレイというと
 早くクリアすることなのか、低いレベルでクリアすることなのか。
 それとも初めてプレイしても、詰まらずに容易にエンディングにたどり着くことか。

アドベンチャーゲーム。謎解きです。
 これは製作者との勝負。この謎の答えはどのように答えてもらいたがっているのか。
 それともそこまで考えていないのか。
 ただ決定ボタンを連打しているほうが早いのか。

・1人で遊ぶゲーム、思考するタイプのものは
 上手い下手が明確ではありません。


・1番その差がわかりやすいのが、シューティングやアクション。
 
・例えば対戦格闘。
 実際に人と人とが横に並び、同条件で腕の差を競いあうのですから明確です。
 必要なのは素早く正確な操作と、的確な状況判断。
 知識と経験と相手の動きのクセを見抜いての先読み。
 タイミングを合わせたプログラムが要求する通りのコマンドの入力。
 
シューティングゲーム
 見た目にその「凄さ」がわかりやすいジャンルです。

・ここで、その例としてSTGのいわゆるスーパープレイを見ていただきましょう。


・以下紹介するサイトでは「『斑鳩』手元付きダブルプレイ」を公開されています。
 私のようなへたれゲーマーからすれば
 安易にこういった言い方をするのは逆に失礼ではありますが
 まさに神業。

 
・ダブルプレイとは、一人で、二人モードをプレイすること、
 つまりSTGでいえば二本しかない手で二機の自機を操るわけです。

・『斑鳩』(いかるが)はトレジャー(http://www.treasure-inc.co.jp/)製作、
 ACで’01年12月に稼動開始した作品。DC版は’02年9月5日発売。

 公式サイト http://www.treasure-inc.co.jp/product/ikaruga/ikaruga.html

・このゲームの特徴は、自機及び敵機全てに、白か黒、いずれかの属性があること。
 自機は白、黒双方に属性を切り替えることができ、
 同属性の敵弾は被弾してもミスにならず、
 ホーミング弾(『斑鳩』では「力の解放」)のエネルギー源として吸収できる。
 反属性の攻撃、つまり敵が白なら黒、黒なら白属性での攻撃で、攻撃力が2倍になる。
 また、同属性の敵機を3機続けて倒すとチェーンコンボとなり、
 それを連続して続けることで得点倍率が上がります。

・2色で一見単純なパズル要素。
 けれどシューティング。ですからリアルタイムパズル。
 複雑なシステムです。弾幕制御が二乗に複雑になるのです。
 

・プレイを拝見させていただく前に、ひとつご注意を。


・こちらをご覧ください。

 トレジャーサイト内 個人ホームページ運営、同人誌制作等に関するガイドライン 
         http://www.treasure-inc.co.jp/contact/guideline.html

・紹介させていただく「Vapor Trail Facilities」のトップにも明記されているように
 『斑鳩』のゲームデータの全ては、株式会社トレジャーが著作権を持つものです。
 したがって、この「ヘたれゲーマー駄文」においても
 著作権者の抗議があれば問題となる箇所を即時削除します。
 当サイトをご覧になった方々も以上の点をご理解いただき
 トレジャーのガイドラインに反しないよう、お願いいたします。

   
・以上、了解されたかたのみ、動画を拝見させていただきましょう。
 また、トレジャーのゲームを持っていない方は2、3本、
 いや目に付いただけ全て買ってきましょう。もちろん新品で。
 損はしません。
 でも『ひっぱリンダ』は回避してもいいかも。あと『はじめの一歩』も。


 「Vapor Trail Facilities」http://www.interrupt.ne.jp/~vtf/index.html
     ;斑鳩ダブルプレイhttp://www.interrupt.ne.jp/~vtf/anime.html
 
 lzhファイルの解凍は窓の杜http://www.forest.impress.co.jp/)などでお探しを。
 





・上手いです。
 
・敵弾を一方で吸収して盾にしながら反属性で敵を素早く倒す。
 言うは易し行うは難し。
 道中のチェーンも無駄がなく。
 なによりプレイしたことがある方ならお分かりかと思いますが
 1機の自機を操るだけでも非常に疲れるゲーム。
 敵の攻撃にあわせ素早く自機属性を切り替えていく。
 それを2機で。
 どうなっているのですかあなたは、と言いたくなるような凄さです。
 素晴らしい。


・以上、「上手いひと」のプレイをご覧いただきました。
 わかりやすく上手いです。

 
・どういうようにすればこうなるのか。

・まずパターン構築。
 STGでは敵は必ず同じところで同じように出てきます。
 細かくは、敵を早く倒すことで「早回し」といって
 全く敵を倒さないで進む場合よりも多く敵が出てくるのですが
 (早回しがないものも多数あります)
 それもかならず同じ敵が、同じ数、同じタイミングで出てきます。
 敵の強さ、何発打ち込めば倒せるのか、も同じ。

・したがって、完全、とはいかないまでも、
 ドライブゲームでよいよいライン取りを思い浮かべるように
 より優れた、早く、多くの敵を倒せる、
 より高得点が得られるパターンを定めることができます。
 それこそ、地図を描くように
 詳細にゲームステージを解体し、自らの物とし
 その中にひとつの解法、最適な道筋を見つけ出す。


・そこまでは理屈の上。
 それを実現できるかどうかはまた別です。
 『斑鳩』ダブルプレイ、果たしてできるでしょうか。


・私はできません。
 何度練習してもできません。
 そもそも1機でも、ベリーイージーでも、
 コンティニューごり押しでなければ『斑鳩』はクリアできません。



・私はへたれゲーマー、「下手なひと」なので
 「上手いひと」がどのように考えるかはわかりません。
 しかし下手は下手なりに思うところがひとつ。   


・ゲームの「上手い」「下手」、これは確かにあります。
  
・しかし、上手い下手と、そのゲームを楽しめるかどうかは別です。
 下手でも、クリアできなくとも、『斑鳩』のような難しいSTGでも
 楽しいものは楽しい。面白いものは面白い。

・「上手い下手」と「好き嫌い」は違います。
 興味があって、そのゲームが好きになれれば
 プレイ内容に関係なく、そのゲームを楽しむことはできるのです。
 ゲームに上手い下手はあっても
 それはプレイヤーの感じる楽しさには関係しないのです。
 「上手いひと」はもちろん、「下手なひと」も下手なりに。



・やれども やれども 我がプレイ 上手くならざり じっと手をみる。
 ああ、自分は下手だ。

・しかし、好きこそものの上手なれ。
 上手なひとも、そのゲームが好きだから
 繰り返しプレイして上手になったのでしょう。
 下手であっても、ゲームはやればやるだけ
 しっかりと自分の手に結果を残してくれます。
 少しずつ、上手い人よりもゆっくりですが
 その分長く、上手くなっていく楽しさを味わえます。


・下手でもゲームは楽しめる。
 苦手なジャンルにも挑戦してみてはいかがでしょうか。
 ゲームセンターや人前、友達の前では今はまだできなくとも、
 1人で自身と向き合い、腕を鍛えるのもまたゲームの楽しさです。