この年末年始にゲーマーが採るべき決断について


・実は早くも今週末に、いつのまにかPS3が発売されることを
 店頭にPS3デモが置かれているのを見て初めて気付いたほど
 ゲームについて毎週のように書いているのに情報に疎くなっているのでありますが
 そこで久しぶりにネットでゲーム情報でも眺めてみようかと思ったのですけれども
 なんだかよくわからん。
 ネットの情報見る限りあまり盛り上がっていないかのように見えなくもないような。
 なぜ。謎である。
 まあ毎年のように新作ゲーム機が発売されているような気も
 しないでもないのではあるけれども。


・この年末年始にはPS3Wiiと、現在の市場をほぼ二分していると表現できるDSとPS2
 その後継機ではないけれど、まあその話題性を継ぐところであろうものが発売される他に
 各社ともいろいろ話題作が出てくるわけであります、と各メーカーのサイトを見て思う。
 まあなんというかいろものばかりという気もしないでもない。どれとはいわない。

・ゲームショップ行って気付くのは、なんといってもいまだにDSライトが品切れな事。
 『ポケモン』と『ラブ&ベリー』のために確保したいお子様が未だに未入手であり
 DSを持っていないばかりいじめられて悲惨なことに。ゆえにゲームは悪。
 というような任天堂の陰謀を感じる。さあ仕方なくGBAのゲームで我慢するんだ。
 DS本体を買うまでの間、存分にDSソフトの購買意欲を溜め込んでおくんだ。

・ああ京都商人の世知辛い戦略に翻弄されて可哀想なこどもさんたち。
 さらにゲーセンではセガなんかにも騙されている。
 いやしかし、お金を出すのは親なのだし良いのか。
 いやすると、つまり可哀想なのはねだられる親御さん。
 そんなにゲームを買ってあげてもその末期は一日中暗くて眼に悪く、
 紫煙漂い大音響が耳をつんざくゲーセンに深夜閉店までたむろし、
 ひとつのゲームに何十万も吸い取られる終わった姿なのでありますよ皆さん。
 まさにゲームは悪。
 もっとも所詮ゲーム。パチンコには負けますけれども。
 とメダルゲームを休日の昼間から子供に遊ばせている方々を見て思う。


・ええ、まあとにかく、思い返せばDS年頭からずっと売り切れである。一年中売り切れ。
 過去にない事態。

・売上データがどうなっているか正確なところを調べる気が起きないので
 見たまま主観でいきますと
 店頭スペース確保量ではPS2がやはり一位。次がDS。
 されどDSのほうが設置位置では優遇。入って一番見やすいところにある。
 DSコーナーの隅にGBAが一応にスペース割かれて、PSPはDSの2/3から半分くらい。
 XBOX360はさらにその半分の半分で、GCはさらにその半分。
 順にPS2:DS+GBA:PSP:XBOX360=8:6:4:1くらい。
 GBAはDSに含め、XBOX360までの4機種が市場を確保している現行機といえるである。

・どれかひとつが市場を独占するのでなく、いくつかのハードが競い合う状況というのは
 割と結構なことなのではありますまいか、と思わなくもないけれども
 昔もそういう状況はあったような気もしないでもない。が、忘れました。
 栄枯盛衰は世の理。記憶の衰えもそれに同じく。

・DSが携帯機とは思えぬ凄い勢いなのである、けれども
 初代『ポケモン』以降のGBやGBAも、単にマニアの目には
 ソニーセガ任天堂の争いしか見えていなかっただけであって
 昔からのことなのかもしれない。とデータは示しているのではあるまいか。たぶん。


・ゲーム好きをじにんされている方々に、この年末は何を買いますか、と聞くと
 初期不良必至のソニーPS3などより時代はサンロクマル。XBOX360
 ゾンビ皆殺しであり18禁であり、年末には初心者向けのRPGも一応あるらしいようだし
 アーケードで名をはせたアイドル育成ゲームもえろいバレーもでるし、
 何より洋ゲー最高破壊最高ライブ対戦で破壊あるのみ、ゆえに最高XBOX360最強。
 という片寄った意見が、多いかどうかはともかく声大きいのですけれども
 まあそういう方々はどうせいずれ全部買うのです。
 なぜなら俺たちのハードでソフトを選ぶ時代はセガの敗北と共に終わっているのであり
 面白いゲームそれ自体が正義でありハードは関係ないのであり、けれど
 子供向けのDSとかやはりもう少し上の子供向けであるところのPS2とかPSPとかPS3とかより
 やはり最高なのはXBOX360なのである。最高なゲームが多いのからなのである。
 でも『ゼルダ』は買うけれど。
 であるらしいのであるし。
 売れていないけれど。しかしそこがまた庇護欲をそそる。とのこと。わかる。



・すなわちこの年末年始商戦を、擦り切れそうなマニアである身が
 どう乗り越えていくべきであるか。

・答えはひとつ。様子見である。
 お金は昔よりあり時間は昔よりないが
 何より新作にくらいついて急いでクリアしてネットにはりつき
 好くなゲームをけなす意見をけなし続ける情熱がない。
 それは若さがないンだよ、という意見など見たくもない。


・でもゲームは遊ぶのだ。面白いゲームは好きだ。
 すなわちすることは積みゲーの消化。新しくなくとも良い。面白いことこそ正義。
 ハードなど関係ない、昔のゲームで、埋もれたゲームであるからこそ良いのだ、
 そう、各メーカーが渾身の力を傾け最新技術の粋を尽くした美しい画面とかでなく
 この一世代前でも型落ちであった地味で一見詰まらなそうな駄目そうなこれらから
 新しいゲーム、面白いゲームを見つけ出してこそ真のゲームを理解する
 選ばれたゲーマーであるものこそ我々であるところであることよ、なのだよ、である、
 と自分を洗脳して世間の様子を見ることにする。
 

・しかし、評判にならなかったゲームはつまり、長所はあるかもしれないけれど
 より欠点の多いゲームであることが大概なのだ。
 そして、それを知っているからこそ、大事に大事に何年もかけて我々は
 積みゲームの山を築き上げ崇め奉りきたのである。
 という思い出したくないことを思い出さずにいれなかったりするかも知れないかも。


・あれ『ゼルダ』の新作(http://www.nintendo.co.jp/wii/rzdj/index.html)が遊びたいかも。
 「たそがれ」なんてサブタイトルが枯れ果てた心くすぐるかも。
 バーチャルコンソールhttp://japanese.engadget.com/2006/11/01/wii-virtual-console-lineup/)で
 『ソロモンの鍵』と『リスター』を遊ぶほうが正しいかも。
 任天堂さんや、『タクティクスオウガ』と『罪と罰』はまだかのう。
 はいはいマニアさん、もう持ってるし昔充分遊んだでしょう。